殺しの掟 (講談社文庫 い 4-11)

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  • 講談社
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感想 : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061836150

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  • 江戸の暗部を描いた短編集。
    半右衛門や彦さんが出てくるがオチに驚く。
    左内が出てくるのはテレビ版の仕掛人ファンには嬉しい次第。

  • 昨日から、雪で外に出られなかったので、以前に読んだ本を再読。池波正太郎の本はおよそ読んでいるが、いつ読んでも、何度読んでもいいものだ。梅安シリーズの前に、必殺シリーズを予感させる短編集。仕事をする人、元締め、女、それぞれの気持ちがこもっている。

  • 『梅雨の湯豆腐』
    短編集「殺しの掟」に収録されている一編。二人の香具師の元締から、「仕掛」を二件頼まれた楊枝作り兼仕掛人の彦二郎。この二件の「殺し」は。うまくいくと思われたが・・・。ラスト数行のどんでん返しに驚くこと間違いなし。ぜひ一読を!
    【志學館大学】ニックネーム:まめしば

  •  面白い。
     ちなみに、解説の筒井ガンコ堂とは、筒井康隆のことではなく、筒井泰彦という方である。

  • 自分の欲のために利害関係者を殺したいと思う人、妻を奪おうとする人を憎み殺したいと思う人、自分を生んでおきながら責任を全うしない、愛がない親への憎しみから殺したいと思う人。
    いろんな思いが殺しにはつきまとう。同情出来るものもあるし、人間の愚かさに情けなるものもある。

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著者プロフィール

大正十二(一九二三)年一月二十五日、東京市浅草区聖天町生まれ。昭和十(一九三五)年、下谷区西町小学校卒業、株式仲買店勤務。昭和十四年より三年ほど証券取引所にあった剣道場へ通い、初段を得る。旋盤機械工を経て昭和十九年、横須賀海兵団入団。敗戦の翌年、東京都職員として下谷区役所の衛生課に勤務。昭和二十三年、長谷川伸門下に入る。昭和二十五年、片岡豊子と結婚。昭和二十六年、戯曲「鈍牛」を発表し上演。新国劇の脚本と演出を担当する一方、小説も執筆。昭和三十年、転勤先の目黒税務事務所で都庁職員を辞し、作家業に専念。昭和三十五年、『錯乱』で直木三十五賞受賞。『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』の三大シリーズや『真田太平記』等、数々の小説で人気を博す一方、食や映画、旅に関する著作物も多く上梓した。受賞歴はほか吉川英治文学賞、大谷竹次郎賞、菊池寛賞等。平成二(一九九〇)年五月三日、入院していた東京都千代田区神田和泉町の三井記念病院で死去。小社では同じく単行本未収録のエッセイ集『一升桝の度量』(二〇一一)と初期戯曲集『銀座並木通り』(二〇一三)を刊行している。

「2022年 『人生の滋味 池波正太郎かく語りき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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