夢で会いましょう (講談社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061836853

作品紹介・あらすじ

強烈な個性と個性がぶつかりあう時、どんな火花が飛び散るか――それがこの本の狙いです。同時代を代表する2人が、カタカナ文字の外来語をテーマにショートショートを競作すると、こんな素敵な世界があらわれました。さあ、2種類の原酒が溶けあってできた微妙なカクテルの酔い心地をじっくりとどうぞ。

感想・レビュー・書評

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  • ハイヒールを履いた象に出会ったり、メガネをかけだしたら何故か大猿が見えるようになった僕や、海亀とトランプ、ヤクルト優勝話し、村上春樹らしさと糸井重里のブラックジョーク?が全く意味不明なエッセイのようなショートショートのような本。1話が3行のもあれば、多くても3ページぐらいで全部で200話ぐらいあるかな。各話の最後にmとかiが誰が書いたか分かるようになってるけど、村上春樹かそうでないかは、ほとんど当たってたので良かった。寝る前に読むの丁度良いとか言うけど、この本を読むと人生は摩訶不思議?いや適当でいいかーと思えてくる。やれやれ、本当に不真面目な本だ。でも深読みすると逆に眠れなくなるw

  • 糸井重里の文章を読んだのは初めて。

    「本文をお読みになる前に」で村上春樹が書いているように、それぞれの短編をどちらが書いたかは、文末に記載されている著者の略記号を見なくてもわかる。

    なんとなく、村上春樹は上品な感じで、糸井重里はその反対。

    村上春樹はホテルのラウンジバーで出されるウィスキーで、糸井重里は都内から電車で1時間くらい離れた田舎のバーのウイスキー、って感じ。

    あくまでも個人的な感想です。

    どちらも味わい深いのは言うまでもない。

  • 暇つぶしの、罪のない本だ。
    ふふふ、と笑える。
    時間を取らせない。
    理屈じゃない。
    4コマ漫画的小説群。
    気楽で、イノセント。
    深みを感じたいなら、どうぞご自由に、自己責任で、みたいな。
    そんな本だった。




    2001.8.17
    面白くって、はちゃめちゃな感じがする。糸井さんもなかなか味がある。村上さんと似ているところもあるけれど、ちがう。しかし、よくこんなにすらすらと話が浮かぶものだ。

  • ブックオフで100円だったから買っちゃった、村上春樹の本なら無条件に買ってよいルールがある

  • 短編というのは、その作家の才能が凝縮されているような気がします。
    本作は、そのことがよく分かる作品に仕上がっていると思います。
    では、実際にこの本はどういう本なのか?
    それは、まえがきで村上春樹氏が述べていること、そのままでしょう。<blockquote>『夢で会いましょう』は短編集でもないし、エッセイ集でもないし、かといって雑多な原稿の寄せ集めでもない。まあ要するにフシギな本です。</blockquote>
    本作には、村上氏の「名短編」と呼ぶべき数々の作品が収められています。
    「パン屋襲撃」や「あしか祭り」などなど。
    その中でも格別に好きなのが、「K」です。<blockquote>K・・・・・・アルファベット11番目の文字。
        (用例)「ある朝目覚めるとKは玄関マットに変身していた」</blockquote>から始まる、3頁をちょっと超えるだけの超短編。
    この切れ味は、ちょっと他ではお目にかかれないです。

    そしてまた、糸井氏の独特の「世界」にも触れられます。
    「セーターの回遊」なんて、メルヘンチックでなかなか素敵です。
    他にも、「作家:村上春樹」とは違った切り口の文章が並びます。
    それは、「copywriter:糸井重里」の世界観なのかな、と思うのです。
    こう、がしっとした存在感があるのに、ぱっと消えてなくなる「軽さ」。
    軽石を持っているかのような不安定な感覚が、なんとも言えず素敵なのです。

    ポンポンとtempo良く読むことが出来る本と思います。
    お風呂で読むのを、個人的にお勧めします。

  • なんとまぁ。一番面白かったのが前書きという。
    糸井重里は村上春樹の上をいくシュールさで驚いた。
    でもほんの短いたった一枚の見開きでぐぐぐいっと引き込まれるストーリーもあったり。
    作家の底力を見せつけられたような。

  • 2001年8月22日読了。以下、過去の日記から抜粋。

    糸井重里、コピーライター。
    「コピーライター」って、何て不思議に満ちた職業なのだろう。
    私流に解釈するならば、まさに言葉の魔術師だ。
    詩人、ソングライター辺りが近いのかなぁ・・・
    短い言葉でそのモノを(もしくは戦法としてそのモノの一面を)的確に表現する人々。
    あ~、「戦法」、私、今イイ事言ったね。
    まさにコピーライターとは戦略家である。
    その戦略にはまって手にした本はどれぐらいあるのだろう(苦笑)

    さて、今作品はエッセイでもなく、ショートショートでもない。
    強いて言うならば、{(エッセイ+ショートショート)÷2}とでも言おうか。
    それぞれのフィールドで活躍する言葉の玄人同士の攻防戦とでも言おうか。
    とにかく風変わりな作品であることには違いないのであるが、
    このテの作品を読む場合、全部が全部面白いことを期待してはならない。
    心の琴線に触れなければあっさり読み流せばよい、
    その中で一つでも「コレだっ」と思えるものがあればメッケモノなのである。

    ちなみに私の場合は、糸井氏の「アシスタント」「キャンプ・ファイア」「シーズン」。


      森へ行きましょう娘さん、と歌いかけられて、
      「ハッハッハ」と答える娘さんは、まったく、何を考えているのだろうか。
      笑って誤魔化すのはいけない。
      行く気があるなら、「ハイ」と、その気がないなら「イヤです」と、
      はっきり言うべきである。
                           (「キャンプ・ファイア」より)


    ・・・完敗です、はいお手上げ。

  • 村上春樹と糸井重里のショートショートがタイトルあいうえお順で並んでいる。はっきり言って面白くない、というかポイントが掴めない作品ばかりでよほど途中でやめようと思ったら終盤の終盤の「ラーク」が村上春樹らしいユーモアいっぱいでとても面白かった。

  •  村上春樹と糸井重里が小説ともエッセイともつかないショートショートを競作した作品集。各作品に外来語のテーマが定められているものの、ほとんど無関係な内容の作品も多い(大人の悪ふざけ、とでもいうべきだろうか)。空想的なシチュエーションを軽妙に描く村上作品に対し、糸井重里は実生活のあれこれを取りあげながらコピーライターらしい諧謔の視点をを投げかけている。また「クイズ・ショー」「コカコーラ」「スペシャル・イシュー」といった小説からは『MOTHER』的な世界に通じるユーモアが垣間見られるのも嬉しい。なお、村上春樹が82年に自費出版した(という設定の)『ヤクルト・スワローズ詩集』からも何編か詩が収録されているのでハルキストは要チェックだ。

  • 気に入った話は、

    コイン、コーヒー、コーヒーカップ、シゲサトイトイ、ドッグフード、ブルースェードシューズ、ブルーベリーアイスクリーム、ホテル、マッチ

    村上春樹の方が多かったわけだ。元々、糸井重里の文章の趣を知っていれば、もっと違ったのかもしれない。雑味が多くて、不思議というより??が先にきてしまう作品も多かった。
    そう考えると村上春樹は、奇想天外ともいえる舞台設定をスッと違和感なく演出できてすごい。
    かといって、糸井重里が全然かというと、夢で会いましょう、というタイトルを考えたのは糸井氏の方だというし、やっぱりキャッチコピーのように、既にある物やイメージを、優しく包みとったり、あるいはパリッと演出させることが得意な人なのでしょうか。

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著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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