夢で会いましょう (講談社文庫)

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レビュー : 168
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061836853

感想・レビュー・書評

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  • 若き村上春樹と糸井重里による掌編集。初版は1981年で、いかにもパルコ文化というかエイティーズ風というか、女の子と外国とお酒、それにユーモアのお話がたくさん。村上春樹の文章はそれだけで雰囲気を作り出すけれど、糸井重里の文章は明快で小器用だから、だいたいどちらが書いた作品なのか見当がつくのもお楽しみ。

    我が家ではトイレに置いて拾い読みしたのだが、トイレに置くのが実際、丁度いいですよ。「パン屋襲撃」の原型みたいな作品も含まれています。

  • 糸井さんの文章を本で読んだのは初めてだったか。
    お二人の文(小説?短編?)が入れ替わり立ち替わり、頭の中は混乱・迷走(笑)
    電車でちょこっとずつ読むのにいいかも。

  • ・アシスタントとは、先生が後でゆっくり食べようとしてとっておいた饅頭を
     断りもなく食べてはいけない。
    ・神戸でカツレツといえば、なんてったってビーフ・カツレツと相場が決まっている。
    ・誰もコーヒー屋を爆撃したりはしない。
    ・雨を見るのが趣味のサラリーマンといえば、丸米町界隈では知らぬものもいない。
    ・僕とタルカム・パウダーのあいだにはいわば共通の体験をとおして培われた
     第ニの天性とでも呼ぶべき何かが存在している。
    ・その象はとても素敵なハイヒールをはいて地下鉄に乗っていた。
    ・サルが人類に謝罪しないように、マーガリンもバターの前で
     卑屈になってはいかん。
    ずらっと並べたカタカナことばに村上春樹と糸井重里が
    どんどん話をくっつけていった小品集。
    カバーデザイン:副田高行 カバー写真:操上和美

    どういうきっかけでこの本が企画されたのかとても気になります。
    村上春樹と糸井重里という組み合わせも不思議だし
    テーマとなる99ものカタカナことばの選別基準も謎です。
    どれも2ページ前後の短い文章がつけられていて
    村上さんはアメリカンジョークや小説そのままの空気、
    糸井さんは皮肉っぽくて軽妙な感じ。
    1981年に書かれているので糸井さんはコピーライター全盛期、
    村上さんは専業作家を始めたくらいかと思うと感慨深い。(Wikipedia調べ)
    いつでも好きなところをつまみ読みできます。

    好きだったのは父から娘へのメモ「エチケット」、
    外に出ると想像もつかないことが起こると忠告される「コンドル」、
    「~してみませんか」「夏こそ!」という古典的コピーを皮肉る「シーズン」、
    不幸の大小ベクトルが逆を向いた「ジンクス」、
    星新一風の「ダイレクトメール」、
    彼女のデートスタイルに意義を唱える「デート」、
    次々とドアをたらいまわしされる「ブルーベリー・アイスクリーム」、
    「仮面」の変わりに「おめん」という言葉を使おうと提案する「マスカレード」

    「もっとさー、「山に登るのは、かなり楽しい」とか「山にはブスがいて、ブスもそれなりに気だてがいいから、ある意味では美人よりいいかもしれない」とか「雪が降って寒いけど、我慢して登ってみようじゃないの」といった程度の、正直で謙虚な、気持悪くない歌を歌っていただきたいものである。」

  • 村上 春樹と糸井 重里がアイウエオ順に綴った気になることば辞典。
    ふたりが好きなことを好きなように書いてるのが伝わってきてたのしい!!
    村上春樹読んでみよう。


    以下気になることばたち

    二本立ての映画の休憩時間みたいな感じで2年が経ち
    ブルーベリー・アイスクリームがたべたい
    笑うとソプラノ
    びゃーかやろう
    お楽しみ券
    コンドル
    雨を見ていたら、おまえのことがドーシタコーシタ
    サイフォン
    不親切な公認会計士みたいな味がするパン
    一日中、それだけが楽しみみたいに待ち焦がれていた、「ごはんを食べる」という儀式を、数秒で終りにしてしまう度胸が、私を憧れさせる。
    旅先で目ーテルに出逢えるんじゃないか、
    シンデレラ願望女
    ロマンティック・ラブ・イデオロギー
    セクシー・ウェポン

  • 村上春樹のショートショートは思いも寄らない展開が多いのだけれど、糸井重里のものはラストに軽い既視感を覚えるものが多かったように思う。
    これが村上春樹のいう『糸井さんの文章は「今日はここまで」というと、ほんとうにそこまででおしまいなのであって、あとにはそもそもの最初と同じ空間しか残らない』言っていたことに繋がるのかもしれない。
    村上春樹の文章はある程度の意外性と衝撃をもって来るため読後もその余韻が残るけれど、糸井重里の文章はそれがないため読んでいる途中は楽しめるがその後はすっぱり元の現実に戻される。

    何だかんだいって面白い。
    一気に全部読むよりは、たまに紐解いてつまみ読みしてクスッと笑うのが合っている本だと思う。
    聖書ではないけれど。

  • コピーライター糸井さんと、作家村上春樹さんの
    豪華なコラボ。

    ゆるい感じの言葉あそびが、とてもおしゃれで笑えます。

  • 「こんなケンカができる大人になりたい。」
    というコピーがヴィレッジ・ヴァンガードにあった。
    本を読んで、その通りだと共感した。
    そのコピーは、この本の新しい意味を見出している。
    なるほど、人はカッコいい大人になるために本を読んでいるのかもしれない。

  • どうして数ある他の作品ではなくこれを手に取ったのだろう。

    2002年4月17日読了

  • 小さい頃、糸井重里を知ったのは釣りゲームのCMだったので、釣りの達人なんだと思っていた。
    よみやすい。

  • 070828(a 080422)
    080529(n 080803)
    090924(a 091108)
    100817(a 100821)

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著者プロフィール

村上春樹(むらかみ はるき)
1949年、京都府京都市伏見区生まれ、兵庫県西宮市芦屋市育ち。早稲田大学第一文学部映画演劇科卒。大学在学中にジャズ喫茶「ピーター・キャット」を国分寺・千駄ヶ谷に開店していた(1981年、店を人に譲渡)。1979年にデビュー作の「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞。谷崎潤一郎賞、読売文学賞、朝日賞など数々の受賞歴がある。2006年にフランツ・カフカ賞、2009年にイスラエルのエルサレム賞受賞。ノーベル文学賞に最も近い作家の一人と言われており、毎年発表時期に日本国内でニュースになる。事実、村上春樹作品は全世界で翻訳されており、アメリカ・アジアでの評価がとりわけ高い。フィッツジェラルドやレイモンド・カーヴァーなどの作品の翻訳も手がけ、翻訳家としての仕事も高い評価を受ける。翻訳と創作活動を交互に行うことで、作風を変化させ、作家としての成長を続けている。新作が発表されるたび大きな話題となるが、近年は特別番組「村上RADIO」にてラジオDJも務め(不定期放映)、数々の名言も注目を集める。代表作に『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』。2019年7月31日に『神の子どもたちはみな踊る』が舞台化。2019年8月7日発売の『文学界』でロングインタビュー「暗闇の中のランタンのように」掲載。アメリカのサックス奏者スタン・ゲッツの伝記翻訳を2019年8月末に刊行予定。

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