夢で会いましょう (講談社文庫)

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レビュー : 168
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061836853

感想・レビュー・書評

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  • 2001年8月22日読了。以下、過去の日記から抜粋。

    糸井重里、コピーライター。
    「コピーライター」って、何て不思議に満ちた職業なのだろう。
    私流に解釈するならば、まさに言葉の魔術師だ。
    詩人、ソングライター辺りが近いのかなぁ・・・
    短い言葉でそのモノを(もしくは戦法としてそのモノの一面を)的確に表現する人々。
    あ~、「戦法」、私、今イイ事言ったね。
    まさにコピーライターとは戦略家である。
    その戦略にはまって手にした本はどれぐらいあるのだろう(苦笑)

    さて、今作品はエッセイでもなく、ショートショートでもない。
    強いて言うならば、{(エッセイ+ショートショート)÷2}とでも言おうか。
    それぞれのフィールドで活躍する言葉の玄人同士の攻防戦とでも言おうか。
    とにかく風変わりな作品であることには違いないのであるが、
    このテの作品を読む場合、全部が全部面白いことを期待してはならない。
    心の琴線に触れなければあっさり読み流せばよい、
    その中で一つでも「コレだっ」と思えるものがあればメッケモノなのである。

    ちなみに私の場合は、糸井氏の「アシスタント」「キャンプ・ファイア」「シーズン」。


      森へ行きましょう娘さん、と歌いかけられて、
      「ハッハッハ」と答える娘さんは、まったく、何を考えているのだろうか。
      笑って誤魔化すのはいけない。
      行く気があるなら、「ハイ」と、その気がないなら「イヤです」と、
      はっきり言うべきである。
                           (「キャンプ・ファイア」より)


    ・・・完敗です、はいお手上げ。

  • あー読んでて頭が辛くない!めちゃくちゃ長い小説の合間合間に読むと気分がリフレッシュして良いかも知れません。春樹さん目当てで買ったんですが糸井さんのショート・ショートって凄く面白いなぁ。「パン屋再襲撃」の前の話になる「パン」が思いがけず読めたので大満足。テントとランチとブルー・スエード・シューズ、ブルーベリー・アイスクリームが特に好き。「あしか」や「アリクイ」とビーフカツレツ、ハイヒールを履いた象なんか村上春樹臭ばりばりでとっても良かった。これぞ!

  • 村上春樹と糸井重里がカタカナの言葉を並べ、それに関する短いお話をくっつけていった本。しかし、そのカタカナ語自体もよくわからない言葉だったり、あまり関係なさそうな内容だったりする。
    読んでいる間も読み終わった後も、一体なんなんだろうこの本は……?という思いでいっぱいだった。それが二人のワールドなのだろう。タイトルにあるように「夢」の中にいるような感覚になる……ような気もする。

    よくわからないなりにも、二人の文章の違いがわかるのがおもしろく、読みながらこれはどちらが書いたものかと予想するのが楽しかった。

  • 自分がアメリカンジョークだと思ってたものは、この中の「プレイボーイ・パーティジョーク」に拠るものだと再認識。シュールだったりナンセンスだったりするショート・ショートが盛りだくさんで楽しめる。これからどうなるんだろう、と余韻を残すものもいくつか。

  • 短編というのは、その作家の才能が凝縮されているような気がします。
    本作は、そのことがよく分かる作品に仕上がっていると思います。
    では、実際にこの本はどういう本なのか?
    それは、まえがきで村上春樹氏が述べていること、そのままでしょう。<blockquote>『夢で会いましょう』は短編集でもないし、エッセイ集でもないし、かといって雑多な原稿の寄せ集めでもない。まあ要するにフシギな本です。</blockquote>
    本作には、村上氏の「名短編」と呼ぶべき数々の作品が収められています。
    「パン屋襲撃」や「あしか祭り」などなど。
    その中でも格別に好きなのが、「K」です。<blockquote>K・・・・・・アルファベット11番目の文字。
        (用例)「ある朝目覚めるとKは玄関マットに変身していた」</blockquote>から始まる、3頁をちょっと超えるだけの超短編。
    この切れ味は、ちょっと他ではお目にかかれないです。

    そしてまた、糸井氏の独特の「世界」にも触れられます。
    「セーターの回遊」なんて、メルヘンチックでなかなか素敵です。
    他にも、「作家:村上春樹」とは違った切り口の文章が並びます。
    それは、「copywriter:糸井重里」の世界観なのかな、と思うのです。
    こう、がしっとした存在感があるのに、ぱっと消えてなくなる「軽さ」。
    軽石を持っているかのような不安定な感覚が、なんとも言えず素敵なのです。

    ポンポンとtempo良く読むことが出来る本と思います。
    お風呂で読むのを、個人的にお勧めします。

  • なんとまぁ。一番面白かったのが前書きという。
    糸井重里は村上春樹の上をいくシュールさで驚いた。
    でもほんの短いたった一枚の見開きでぐぐぐいっと引き込まれるストーリーもあったり。
    作家の底力を見せつけられたような。

  • 夢で会いましょう (講談社文庫)

  • 再読日 19940404 19980803 19980902

    夜のくもざるの元ネタいっぱい。パン屋再襲撃のネタもあった。19980902

  • 村上春樹が好きで、かつほぼ日手帳を使っていたOさんに聞いてみたい。
    この本、おもしろいと思う?
    ちなみに私は、読むんじゃなかったレベルにツマランかったです。

  • 糸井さんの小説おもしろい おもしろいけど読んでてこれ、おもしろいって思うものだいたい村上春樹だった。でもおもしろい。どのお話も短いのにずっと途切れなくおもしろくてあっという間に読めちゃう。

  • 村上春樹さんと糸井重里さんがカタカナ文字の外来語をテーマにショート・ショートを競作。個性が滲み出ていて楽しく読みました。

  • 糸井重里の意外な文才に驚かされる箇所があった。

  • 村上春樹の方が良かった。ラブレターが好き。

  • 村上春樹と糸井重里が、思いつくカタカナから自由に世界をひろげたショートショート集。

    まあ正直、村上春樹だけがよかったな(笑)
    冒頭ですぐ村上春樹だと分かってしまう彼の文体の比類のなさを改めて実感。
    ここの「パン」から「パン屋再襲撃」につながっていたのか。
    あとはブルーベリーアイスクリームを買いに走らされる話も印象的でした。

  • 本棚整理のため9年ぶり再読。
    エッセイではない、とにかく何か書いてみましたという軽い感じ。
    すごくヒマなときにまたあいましょう。

  • 企画とセンテンスで遊んでる軽やかな感じは良かったんだけど、何しろ受ける印象が、徹頭徹尾、前時代でした。
    だから悪い、っていうわけではないんだけど、面白い!ともならなかったのです。終わり。

  • 58/355

  • たくさんの掌編たち。
    糸井さんの散文を初めて読んだ。突拍子もなくてそれでいてとてもあっさりしていて、笑って読んだそばから忘れていけるような気持ちの良い作品。
    村上さんの作品では玄関マットと象の話が好き。ローラアシュレイのワンピースを着た象に会いたい。

  • 二人の個性の違いが良さをのつぶしあい、さほど面白くない

  • 小説…なのかなあ。読むの、ちょっとつらかった。

  • 『パン屋襲撃』が読みたくて買った本。
    糸井重里の村上春樹に対する上から目線に違和感。
    村上春樹はどうとして、糸井重里の文章に、あまりに中身がない。
    80年代は、それで良かったのかもしれないけど、今読むと違和感しかない。
    当時の軽さが、今の感覚だとアホにしか見えない。

  • 像の話が好きかな。。。
    パン屋奇襲?が読んでみたくなった。

  • 特に時間を気にせず読める。

  • 2014 4/28

  • この本は、アイウエオ順のカタカナ語をタイトルとした「書き物」で構成されています。
    すごく変わった面白いコンセプトの本です。

    自分は村上春樹の「パン」が読みたくて購入しました。
    ちなみに、「パン」はもともと「パン屋襲撃」というタイトルです。

    糸井重里の文章は初めてよみました。
    糸井重里といえば、ガキ使の「芸能人釣り選手権」で、
    C級コピーライターとして紹介されてる印象しかありませんでしたが、
    「書き物」は面白かったですよ。

  • 最高!

  • 外来語をテーマに自由奔放なショートストーリーを紡ぎあった作品。村上氏のそれは普段から氏の作品に慣れている人であれば特に抵抗なく読めるであろう。しかし文庫にして1〜2ページの物語でも氏が書いたものであるということが匂い立つ文体はさすがだった。

    一方、糸井氏のそれは、自分の馴れ初めが「ほぼ日」ということもあってか、昔はこんな文章を書いていたんだなぁと時代を感じるような内容であった。「今日のダーリン」なんかを想定して読み始めると、結構びっくりするのではないか。

    両氏ともども、文章で生計を立ててきただけに、文体が個性として人を表現するレベルに達している。

    「俺でもできそうじゃん」と適当なカタカナ語をテーマに書き出してみれば、いかにそれが勘違いであるかすぐにわかってしまうだろう。自分の浅はかさを嘆くより、両氏の生み出した短文ならではの世界観を享受できることを喜ぼう。

  • 914.6
    村上春樹のだけ拾い読み

  • 村上春樹と糸井重里によるショートショートの競作集。内容的にはきわめて軽い。こうしたものを1,2作書く分には気軽に向えるかも知れないが、これだけの量になると案外たいへんなのではないだろうか。もっとも、ここでは2人とも「軽み」に徹していて、そんな苦労は微塵も感じさせない。そして、同じ「軽み」とはいっても、2人の個性は時には似通い共鳴し合いながらも、それぞれに違っている。ただ、こうした競作ということになると、ついつい村上春樹に肩入れしてしまうのだが。

  • 『パン屋再襲撃』に登場する1回目の襲撃「パン」目当てで購入。これを読むと『パン屋再襲撃』がより楽しめる。糸井重里氏の言葉の選び方、リズム感も結構好きだな、と思った。2010/053

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著者プロフィール

村上春樹(むらかみ はるき)
1949年、京都府京都市伏見区生まれ、兵庫県西宮市芦屋市育ち。早稲田大学第一文学部映画演劇科卒。大学在学中にジャズ喫茶「ピーター・キャット」を国分寺・千駄ヶ谷に開店していた(1981年、店を人に譲渡)。1979年にデビュー作の「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞。谷崎潤一郎賞、読売文学賞、朝日賞など数々の受賞歴がある。2006年にフランツ・カフカ賞、2009年にイスラエルのエルサレム賞受賞。ノーベル文学賞に最も近い作家の一人と言われており、毎年発表時期に日本国内でニュースになる。事実、村上春樹作品は全世界で翻訳されており、アメリカ・アジアでの評価がとりわけ高い。フィッツジェラルドやレイモンド・カーヴァーなどの作品の翻訳も手がけ、翻訳家としての仕事も高い評価を受ける。翻訳と創作活動を交互に行うことで、作風を変化させ、作家としての成長を続けている。新作が発表されるたび大きな話題となるが、近年は特別番組「村上RADIO」にてラジオDJも務め(不定期放映)、数々の名言も注目を集める。代表作に『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』。2019年7月31日に『神の子どもたちはみな踊る』が舞台化。2019年8月7日発売の『文学界』でロングインタビュー「暗闇の中のランタンのように」掲載。アメリカのサックス奏者スタン・ゲッツの伝記翻訳を2019年8月末に刊行予定。

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