- Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061837690
感想・レビュー・書評
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1970~80年代に日産の労働組合&自動車業界全体の労働組合の長として君臨し、自らを「塩路天皇」と呼称した労組の大物の隆盛と日産からの追放を描いたノンフィクション。高度成長期の自動車産業における労使闘争に加えて、日産内の権力闘争について描かれています。クーデターとも思われるゴーン元会長の電撃逮捕には日産の社風も深く関係しているのかもしれません。
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2011/02/05
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古本屋で購入。高杉良さんのビジネス小説。日産自動車労働組合の委員長 塩路一郎氏の記録。労働貴族といわれるほどの権力を手にした男の話。本当にこんな人がいたの?というほど、当社の組合とはかけ離れている。反面教師として学ぶことは多い。と同時に、素直に学ぶべきことも多い。
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中盤かのような結末に唖然とした。軽く読めるわけでもない企業小説にただ時間を費やした。以上
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2017年10月13日読了
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自分が子供の頃の日産自動車ってこんなひどいことになっていたとは。とんでもない奴がいたもんだ。
「労組の指導者が銀座で飲み、ヨットで遊んで何が悪いか」
「"世界初のME協定" "ロボット解雇はしません"」 -
塩路一郎の全容
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かつて、日産にいた労働組合委員長について書いた本。おそらくノンフィクション。
労働貴族とは、労働組合などに属しておきながら、企業と癒着して労働者の擁護とはかけ離れた行動をとるものをいうらしい。
本書で書かれている塩路一郎はwikipeadiaでも「労働貴族」の項目の例として取り上げられるほどで、当時、トヨタに水をあけられていたため、日産の再生を目指していた石原社長との確執か、日産の英国事業展開に抵抗をつづけ、ついには記者会見で反対の意を表明するにいたる。
本書を読もうと思った理由は、そろそろ就職するので少し労働ということについて考えてみようと思ったということがあった。それで読んでみたのだが、こんなことが許されていいのかと思った。なぜ労働組合が企業戦略にまで口を出すのだ。
ただ、なぜ日産側も事業展開を強行しなかったのかという疑問も残る。本書でも少し理由について述べているものの、どうも説明不足である。
ただ、本書が出版されてから塩路は失脚し、労働貴族の力は弱まったものの、日産は再生どころかますます没落し、ついには代表取締役を外国から招へいするような事態になってしまったのは何とも皮肉ではある。
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