- Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061838178
感想・レビュー・書評
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十津川警部の寝台特急シリーズ(?)です。
JRではなく国鉄のブルートレインというのは時代を感じさせますね。
その他にも、DNA鑑定ではないんだ!とか、ペンフレンド交際なんだ!とか、時代を感じさせる要素は多々あります。(笑)
出だしは、ちょいハードボイルドっぽくて、美人も登場して、しかし、罠に嵌められてと、わくわくするような始まりなのですが、中盤以降はフィニッシュを急いだ感も出てきて話の展開を進めるだけで精一杯のような感じにもなってきて、少し竜頭蛇尾感が残る作品だったように思います。
さらに言えば、2つめの皆殺し殺人なんていう、事件全体の注目を浴びるようなことを、ちゃんとした犯人ならするわけないでしょ!?(笑)
罠に嵌められた探偵とか、美人親子といった登場人物の心理的面をもっと強調して描写したなら、より物語の濃度も高まったと思うのですが、どちらも表面を流すだけの展開に終わらせていて、十津川警部と亀井刑事の言動自体を物語展開の中心にしてしまったことで、作品自体の深みが欠けることになりちょっと残念でした。あっ、別に十津川警部と亀井刑事が嫌いというわけではありませんから。(笑)
それにしても、せっかくの美人を登場させておきながら、まともに動いていたのは序盤だけで、後はほぼ伝聞形で終わらせるなんて、まさに愚の骨頂としかいいようがありません。
ひたすら捜査に没頭している十津川警部愛の人向けの作品だったのかな?(笑)
ちなみに、十津川警部シリーズのドラマ化はいろいろあると思いますが、この本を読んでいて、自分の場合、渡瀬恒彦と伊東四朗のキャライメージでした。
自分はいわゆる鉄道ファンでもなんでもなく、電車に乗れば速攻寝る派なのですが(笑)、ブルートレインでの旅の描写を読んでいると、ブルートレインで寝るのもいいなあと思いました。(笑)
美人や罠にかかった探偵そっちのけで、十津川警部の活躍を読みたい人はどうぞ!(笑)それから、疾走感のある物語展開なので、一応、読みだしたら先の展開は気になるので、あっという間に読めると思います。
自分は十津川警部愛でもなんでもありませんが、渡瀬恒彦に免じておまけで星4つ。(笑) -
1994.12.15 18刷 485
大阪で私立探偵を開業する元刑事が、久々の上客にありついた。若い未亡人に同行して佐世保へ行ってほしいとの依頼。美女のエスコート役だ。二つ返事で「あかつき」に乗り九州へ向かう彼は、同じ頃九州の他都市で殺人犯に擬せられているのを全く知らない!著者の旅行ミステリーの代表的長編。
著者プロフィール
西村京太郎の作品






西村京太郎
これらの本を図書館で探すのが 結構大変です
時代とともに 古くなっちゃうみたいですね
西村京太郎
これらの本を図書館で探すのが 結構大変です
時代とともに 古くなっちゃうみたいですね
コメントいただきありがとうございます!(^o^)/
そうですね。懐かしい響きがありますね。(笑)
自分...
コメントいただきありがとうございます!(^o^)/
そうですね。懐かしい響きがありますね。(笑)
自分もこの本は古本屋さんで購入したような気がします。