推理日記〈2〉 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.00
  • (0)
  • (0)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 13
感想 : 1
  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061838338

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 初めて『推理日記』シリーズに接したⅤの時よりも、読み手としての佐野洋氏に少々辟易したような感が残った。
    それは都築氏との名探偵論争に顕著なように、あくまで自論を正当化させるためにありとあらゆる知識を総動員して論破しようとする点が今回特にくどく感じたからだ。時には偏屈爺の説教のようになり、食傷気味であった。

    しかし、「同一トリックの再使用について」の見解は白眉である。平成の世に到来した新本格ムーヴメントを考えれば途轍もない先見の明である。

    これだから『推理日記』は止められない。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

1928年生。小説家。『華麗なる醜聞』で日本推理作家協会賞。『轢き逃げ』など。2013年没。

「2021年 『カチカチ山殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

佐野洋の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×