カンガルー日和 (講談社文庫)

著者 :
制作 : 佐々木 マキ 
  • 講談社
3.52
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本棚登録 : 5439
レビュー : 499
  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061838581

感想・レビュー・書評

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  • 大学生の頃の動物園でのデートを思い出す。

    若い日の日常が素敵な言葉で綴られた、素敵な短編集ですね。

  • パン屋再襲撃やTVピープルと比べ、
    作品数が多めの短編集。

    4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会う事については、

    短編の中でも一番心に残る秀逸な作品でした。
    「昔々」からはじまり「悲しい話だと思いませんか」で終わる話は、
    グッっときてしまいます。
    自分にとっての100パーセントはきっとそんなことなのでしょうね。
    この短編は華丸星5個

    眠い、あしか祭りも印象に残る作品でした。

    鏡は話し手に関するお話の様で少し怖い感じ、
    イパネマ娘、駄目になった王国、デイトリッパーは自分のに投影してみて、
    色々とかんがえさせられました。

    とんがり焼きの説明会は怖くていけませんね

    図書館奇譚は1~6の連載物でしたが、
    ライトスポーツな感じで読めました。

    総合的に時に関する内容が多い気がしたのですが、
    それが僕個人としてはフィットしていたように思えます。

  • 「駄目になった王国」を読んで大好きだった先輩のこと思い出した。王国が色あせるのはすごく物哀しいこと、その通りだと思う。

    村上春樹の小説って読んでて安心する。安心して読めるって意味ではない。

  • 愛すべき意味のない物語

  • 感覚的に楽しめる作品だと思った。村上春樹の本を一冊も読んだことがないときに読んだら、面白さが分からなかったかもしれない。
    思わず声を出して笑ってしまうところがいくつもあった。
    「4月のある晴れた朝に〜」「駄目になった王国」「とんがり焼きの盛衰」「かいつぶり」が特に好き。
    2014/3/17

  • よかった。長編作家の短編集というのを、わたしはけっこう気に入ることが多いですね。短編って密度と切れ味と空気感をぞんぶんに楽しめる形式だからかなぁ。
    「ノルウェイの森」以来2作目かな? 村上春樹読むの。わたしはたぶんハルキストたちの感覚を理解できないタイプの人間なんだけれど、この短編集はちょうどいい感じを受けた。いや、思いっきり村上春樹なんだと思うけど。でもさらっとなぞってすとんと終わる、その後に残る匂いがよかった。

    「4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて」と「チーズ・ケーキのような形をした僕の貧乏」が好き。「駄目になった王国」はタイトル勝ちだね。「バート・バカラックはお好き?」「サウスベイ・ストラット」なんかはハイハイって感じ。
    18の短編の中で一つだけ少し長い「図書館奇譚」もとても好き。あれをハッピーエンドのビルドゥングスロマンにしちゃうならそれはジュヴナイルなのよね。なぜか川上弘美「惜夜記」を思い出した。最後の最後に「哀しい」という語を安易に使ってしまった感はあるけど、それでもぎゅっと詰まったいい話だと思う。短編とは長編も書けるネタを凝縮して書くものだ、という文をどっかで読んだけれど、それを体現してる好例じゃないかと思う。

  • ごくごく短い短編が18作品収録されています。

    好きな作品は、↓


    「カンガルー日和」僕と彼女の会話のやりとりが楽しい。

    「4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて」
    一度読んだら忘れられないくらい良い作品。「悲しい話だと思いませんか。」この一文は鳥肌ものでした。1番のお気に入り作品です。

    「チーズ・ケーキのような形をした僕の貧乏」
    この題名から、どのような話を想像しますか?ぜひオススメしたい作品。

    「スパゲティーの年に」
    良い味が出ている作品。」


    たった10ページの作品で、ここまで独自の世界観とインパクトを打ち出せるなんて、やっぱりすばらしい、
    村上春樹さんの世界☆

  • 村上春樹氏の短編は、初めて読みました。
    とても短いものから、長めの「図書館奇譚」まで、不思議な物語がずらり。
    村上氏らしい言い回しやキャラクターが素敵です。
    私は「カンガルー日和」「100パーセントの女の子に出会うことについて」「鏡」「スパゲティーの年に」「図書館奇譚」が好きです。
    どれも短編なので、気になった話は読み返したり出来るのが良いです。

  • これまで読んだ村上春樹の中で1番フレッシュな感じがした。

  • 村上春樹のラジオを聴いた後にこれを読んだんだけど、なんか、あの人が作ったんだなあって思って、なんとなく感慨深かった。村上春樹の小説に出てくる男女のキャラクターはやっぱり好きだ。あと、羊男好き。

    自分の存在すらもないときに書かれた作品を読んで面白いって思う感覚って、ほかの本もそうだけどなんか不思議。でもこの世界には、自分が出会ってないだけで素敵な本はまだまだたくさんあるはず。なるべく多くの本に出会いたい。読みたい。読書欲うずうず!

著者プロフィール

村上春樹(むらかみ はるき)
1949年、京都府京都市伏見区生まれ、兵庫県西宮市芦屋市育ち。早稲田大学第一文学部映画演劇科卒。大学在学中にジャズ喫茶「ピーター・キャット」を国分寺・千駄ヶ谷に開店していた(1981年、店を人に譲渡)。1979年にデビュー作の「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞。谷崎潤一郎賞、読売文学賞、朝日賞など数々の受賞歴がある。2006年にフランツ・カフカ賞、2009年にイスラエルのエルサレム賞受賞。ノーベル文学賞に最も近い作家の一人と言われており、毎年発表時期に日本国内でニュースになる。事実、村上春樹作品は全世界で翻訳されており、アメリカ・アジアでの評価がとりわけ高い。フィッツジェラルドやレイモンド・カーヴァーなどの作品の翻訳も手がけ、翻訳家としての仕事も高い評価を受ける。翻訳と創作活動を交互に行うことで、作風を変化させ、作家としての成長を続けている。新作が発表されるたび大きな話題となるが、近年は特別番組「村上RADIO」にてラジオDJも務め(不定期放映)、数々の名言も注目を集める。代表作に『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』。2019年7月31日に『神の子どもたちはみな踊る』が舞台化。アメリカのサックス奏者スタン・ゲッツの伝記翻訳を2019年8月刊行。2019年9月10日発売の『文藝春秋』10月号で「至るところにある妄想 バイロイト日記」を寄稿。

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