アフロディーテ (講談社文庫)

著者 : 山田正紀

• 講談社

感想・レビュー・書評

[nikugusotaroさんの感想 · 2014年6月25日]

理想の未来都市の繁栄と衰亡を、そこでの暮らしに憧れ、やってきた少年の生活や心理描写とともに描くSF小説。読みやすく、おもしろかった。

[magadoriさんの感想 · 2010年10月9日]

思いっきり青い、けど素晴らしい。

いまとなってはノスタルジーであり、この主人公のように夢を持ち得た時代さえ遙か遠くになってしまった。

潰える夢を信じられた時代、持ち得た時代に存在を許された希有の青春小説です。

[ナオさんの感想 · 2006年7月28日]

ＳＦの殻をまとった青春小説。
爽快感と、青春の終りを感じさせるほろ苦さの混ざった読後感。
読んだ時には１０代でしたが、はるかに主人公の年齢を凌駕してなお懐かしい、そういう小説です。

著者プロフィール

1950年生まれ。74年『神狩り』でデビュー。『地球・精神分析記録』『宝石泥棒』などで星雲賞、『最後の敵』で日本ＳＦ大賞、『ミステリ・オペラ』で本格ミステリ大賞、日本推理作家協会賞を受賞。ＳＦ、本格ミステリ、時代小説など、多ジャンルで活躍。

「2023年 『山田正紀・超絶ミステリコレクション＃６　ＳＡＫＵＲＡ　六方面喪失課』 で使われていた紹介文から引用しています。」