箱根の坂〈中〉 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 211
感想 : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061839816

感想・レビュー・書評

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  • レビューは下巻にて

  • 「うむ。まだまだこれから!」と、自分の歳に自信がもてる気がする早雲の40~50代。自分の寿命はわからないけど(もちろん他人のも)、これから30年、40年と余命があれば、なんだってできる気がするのです。

  • うーん、いまいちエキサイティングさに欠ける。
    全盛期と比べ文章がわかりにくくなっている印象。
    最終巻の早雲いよいと国のきりとりに乗り出すのであろうか。

  • 北条早雲の生涯を描く全三巻。中巻は京を出奔した早雲が、駿河に身を寄せてから妹の北山殿の子の竜王丸(後の今川氏親)が当主に就くまで。駿河東側の興国寺城を預かった早雲は、領国内の農民に対して年貢を下げることで民意を捉えていく。家柄の権威で国を治めようとした管領や守護などの旧世代の支配層と異なる思想を持ってたようだ。

  • 戦国時代初期の人物で”下剋上”を体現した人として「北条早雲」に惹かれ購入。きっかけは『国盗り物語』前半の主人公、「斎藤道三」が「北条早雲」を目標として”国盗り”を起こしたように描かれていたので興味を持った。
    内容は少し退屈。先に『国盗り物語』を読んでおり、「斎藤道三」の強烈な人物を目の当たりにしたせいか、著者の描く「北条早雲」のキャラクターに思い入れができなかったため。しかし「北条早雲」がどのように”下剋上”を起こし、関東の覇者となるかを知るには十分といえる。
    また、この作品中には自分の郷里の歴史と思えるものが描かれており、違う視点から戦国時代初期の様子がつかめるのは面白い。

  • ~「BOOK」データベースより~

    守護・今川義忠の死による混乱を鎮めるため、
    早雲は駿河に下り、嫡子・竜王丸を後見することとなる。

    室町幕府の力はなきに等しく、
    国人・他侍たちが力を持ち始めていた。

    この時代の大きな変化を鋭く先取りした早雲は、
    天性の知略で彼らの信望を得、政敵を退けていき、
    有名な北条の治世の土台を築いていく。

  • いよいよ箱根の坂を越えるのか!?

  • 千萱との微妙な関係もありつつ、政治的にがんがん動き始める早雲。結婚して子供ができたりもする。史実じゃなければこういう流れはないだろうなぁ。そして奇計で政敵を倒す。戦いの部分ではなく、結果がどういう事態を招くかというところがポイント。

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著者プロフィール

大正十二年(一九二三年)、大阪市に生まれる。大阪外国語学校蒙古語部(現大阪大学外国語学部)卒業。産経新聞文化部に勤務していた昭和三十五年(一九六〇年)、『梟の城』で第四十二回直木賞を受賞する。昭和四十一年(一九六六年)、『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞を受賞。その後多くの賞を受賞。『坂の上の雲』『翔ぶが如く』『花神』『菜の花の沖』などの歴史時代小説、『街道をゆく』『この国のかたち』などの紀行、エッセイなどの作品が多数ある。平成五年(一九九三年)には文化勲章を受章。平成八年(一九九六年)死去。

「2022年 『花咲ける上方武士道 上巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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