箱根の坂 中 (講談社文庫 し 1-21)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061839816

感想・レビュー・書評

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  • レビューは下巻にて

  • 「うむ。まだまだこれから!」と、自分の歳に自信がもてる気がする早雲の40~50代。自分の寿命はわからないけど(もちろん他人のも)、これから30年、40年と余命があれば、なんだってできる気がするのです。

  • うーん、いまいちエキサイティングさに欠ける。
    全盛期と比べ文章がわかりにくくなっている印象。
    最終巻の早雲いよいと国のきりとりに乗り出すのであろうか。

  • 北条早雲の生涯を描く全三巻。中巻は京を出奔した早雲が、駿河に身を寄せてから妹の北山殿の子の竜王丸(後の今川氏親)が当主に就くまで。駿河東側の興国寺城を預かった早雲は、領国内の農民に対して年貢を下げることで民意を捉えていく。家柄の権威で国を治めようとした管領や守護などの旧世代の支配層と異なる思想を持ってたようだ。

  • 戦国時代初期の人物で”下剋上”を体現した人として「北条早雲」に惹かれ購入。きっかけは『国盗り物語』前半の主人公、「斎藤道三」が「北条早雲」を目標として”国盗り”を起こしたように描かれていたので興味を持った。
    内容は少し退屈。先に『国盗り物語』を読んでおり、「斎藤道三」の強烈な人物を目の当たりにしたせいか、著者の描く「北条早雲」のキャラクターに思い入れができなかったため。しかし「北条早雲」がどのように”下剋上”を起こし、関東の覇者となるかを知るには十分といえる。
    また、この作品中には自分の郷里の歴史と思えるものが描かれており、違う視点から戦国時代初期の様子がつかめるのは面白い。

  • ~「BOOK」データベースより~

    守護・今川義忠の死による混乱を鎮めるため、
    早雲は駿河に下り、嫡子・竜王丸を後見することとなる。

    室町幕府の力はなきに等しく、
    国人・他侍たちが力を持ち始めていた。

    この時代の大きな変化を鋭く先取りした早雲は、
    天性の知略で彼らの信望を得、政敵を退けていき、
    有名な北条の治世の土台を築いていく。

  • いよいよ箱根の坂を越えるのか!?

  • 千萱との微妙な関係もありつつ、政治的にがんがん動き始める早雲。結婚して子供ができたりもする。史実じゃなければこういう流れはないだろうなぁ。そして奇計で政敵を倒す。戦いの部分ではなく、結果がどういう事態を招くかというところがポイント。

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著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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