帰って来た桃尻娘 (講談社文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061840881

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  • シリーズ第三弾。

    一年の浪人生活を経て、みごと早稲田大学に入学した玲奈が、ふたたびメイン・キャラクターを務めることになります。

    短い交際期間を経て破局となった松村唯史や、滝上圭介との恋によって高校時代とはまったくちがう女になった醒井凉子に対する玲奈の容赦のない啖呵は、著者のそれを思わせます。そんな彼女も、源一と磯村の関係を知ってショックを受け、その余波も収まらないあいだに大学で出会った「野草の会」というサークルの美少年・田中優の心の闇をのぞき込むような出来事に巻き込まれてしまいます。

    はじめはすこし読みづらいと感じた文体でしたが、さすがに三巻にもなるとすっかり慣れて、スピーディでアクロバティックなストーリー展開をすなおにたのしむことができました。

  • は-5-4

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著者プロフィール

1948年、東京生まれ。イラストレーターを経て、77年小説『桃尻娘』を発表。『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞を受賞。著書多数。2019年没。

「2023年 『完本 チャンバラ時代劇講座 2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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