- Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061840973
感想・レビュー・書評
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全4巻。
柴錬版水滸伝。
水滸伝は、
この柴錬版の後書きにも出てきた、
駒田信二訳のスタンダード水滸伝と、
ほぼオリジナルストーリーな北方水滸伝、
2作しか読んだことない。
今作は、スタンダードをちょっと加工して
読みやすくした感じ。
前半部分はキャラの列伝が、
うまいこと続いていく構成。
で、
どうやらこれだといつまでも話が進まんってことで、
後半は構造を変えて一気にクライマックスへ。
が、
水滸伝でとしては途中で終わる。
「本当の戦いはこれからだ」みたいな感じで。
でも、
あんま違和感なく、
いいとこで終わった感がする。
ただ、
まだ全員が梁山泊に集結してなくて、
人気キャラの出番がやや少なかったりする。
ちょっとさみしい。
逆に、
宗江の凄さ意味不明ってのは
際立って感じる。
というか。
そもそも水滸伝そのものが
ムチャクチャな話な訳で。
正直、現代日本人の判断基準で見ると
当時の中国がとてつもなく異常に見える。
ああ、現代の中国につながってるなあって
妙に納得する部分もある。
三国志と違って庶民目線だから
なおのことひどいのかも。
やっぱ個人的にはあんま好きくない。
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