パソコン探偵の名推理 (講談社文庫)

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感想 : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061841345

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  •  内田康夫氏の連作短編集。初版は1984年だが年と版を重ね、2008年に完全版が出版された。
     当時のSFの世界じゃあ人間以上の計算力を見せるコンピュータというのは珍しくは無かったろうが、ミステリの世界で事件の謎を解くパソコンが登場するというのは、当時はとても珍しかったことだろう。しかもゼニガタはくだらない冗談や世辞も言えるのだ。
     今読んでも台詞の掛け合いが笑えるし、どのキャラも個性的。初版当時と違って、今は二人に一人は一台以上のパソコンを所有している時代なのだから、是非このシリーズを映像化して欲しい。

  • 名門=現代学園のハテナクラブが生み出したお化けパソコン「ゼニガタ」。口の悪さと計算力、それと正しい文字が1度でディスプレイに出ないのが悩みの迷短低、いや名探偵。私立探偵事務所の初潮、じゃなくて所長の鴨田英作ともども難事件をビットビットとなで切っていく快刀乱麻は、笑い死なぬよう要注意!
    (講談社作品紹介より)

  • ある探偵事務所を舞台にした短編集。
    技術を結集して作られたパソコン「ゼニガタ」。
    パソコンが事件を推理するという設定が面白い。
    謎は深くなく,ユーモアに富んでおり,気軽に楽しむことができる。
    例えば,自分の振ったクラブで,自分の頭を殴って死んだ男の話,
    「ナイスショットは永遠に」など面白い話が多かった。

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著者プロフィール

1934年東京都北区生まれ。1980年に自費出版した『死者の木霊』で衝撃的デビュー。主人公の信濃のコロンボこと竹村警部が活躍する作品に加え、1982年に刊行された『後鳥羽伝説殺人事件』で初登場した浅見光彦を主人公にしたミステリー作品は大ベストセラーに。映像化作品も多数。2018年逝去。

「2022年 『箸墓幻想』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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