梅安料理ごよみ (講談社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061841758

作品紹介・あらすじ

 

感想・レビュー・書評

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  • 料理の話が主になるのだが、随筆の中に現れる昭和の実体験が、非常にためになる。特に今となっては御目にかかれない遊郭、廓噺などは、興味深い。この国の何が文化を支えてきたのか、昨今色々と考えさせられる。消費されるばかりで中身のないものが増えたように感じるのは年寄りの杞憂だろうか。

  • 蛇足。

    取り上げる料理は重複しているし冒頭の梅安を語るは「梅安冬時雨」の巻末にある梅安余話の再録。

    まず本書を読んで食欲が刺激されない。

  • ほんと、池波正太郎の本を読んでおけばよかった。
    仕掛人シリーズのなかに出てくる料理のくだりの解説。
    時代背景とか食材についての解説とか、他の食べ方とか凄く面白いから読んでなくても楽しめた。

    仕掛人シリーズを読むこと、もう少し料理を丁寧にやりたいな、と思う一冊!

  • 池波正太郎が「仕掛人・藤枝梅安」シリーズのなかで、春夏秋冬の料理を描いたシーンを取り出し、その極めつけの食事について、梅安好き・料理好きの専門家二人(佐藤隆介・筒井ガンコ堂)が解説している好読物。
    思わず、小鍋だて、根深汁など読んだ後に作ってしまいますよ。

  • 池波正太郎作品の『仕掛人 藤枝梅安』からの料理の抜き書きと江戸風俗の覚書。
    江戸庶民の気取らずつつましやかでも贅沢な料理がずらりとならんでいる。
    文中に参考文献が出ているので詳しいレシピ等はそちらを見ることができるのがありがたい。

  • 池波さんは、何で3行くらいでこんなに美味しそうに表現できるのか。
    平野レミ必読。

  • 池波作品に入るきっかけとなった思い出深い作品

  • 作中の料理だけではなく、江戸文化のアレコレにも触れている楽しい一冊。

  • 四季の料理を見れます。しかも作れそうなものもあり。

  • 池波正太郎の人気シリーズ“仕掛人『藤枝梅安』に登場する料理を佐藤隆介・筒井ガンコ堂のお二人がうんちくを交えて解説している。豆腐、鰹、浅蜊、蜆、大根とシンプルな食材で作った料理を梅安たちが美味しそうに食べるのを読むと、きょうは何を喰ってやろうかと思わず思ってしまう。そして、日本酒が飲みたくなる。おススメ。

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著者プロフィール

大正十二(一九二三)年一月二十五日、東京市浅草区聖天町生まれ。昭和十(一九三五)年、下谷区西町小学校卒業、株式仲買店勤務。昭和十四年より三年ほど証券取引所にあった剣道場へ通い、初段を得る。旋盤機械工を経て昭和十九年、横須賀海兵団入団。敗戦の翌年、東京都職員として下谷区役所の衛生課に勤務。昭和二十三年、長谷川伸門下に入る。昭和二十五年、片岡豊子と結婚。昭和二十六年、戯曲「鈍牛」を発表し上演。新国劇の脚本と演出を担当する一方、小説も執筆。昭和三十年、転勤先の目黒税務事務所で都庁職員を辞し、作家業に専念。昭和三十五年、『錯乱』で直木三十五賞受賞。『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』の三大シリーズや『真田太平記』等、数々の小説で人気を博す一方、食や映画、旅に関する著作物も多く上梓した。受賞歴はほか吉川英治文学賞、大谷竹次郎賞、菊池寛賞等。平成二(一九九〇)年五月三日、入院していた東京都千代田区神田和泉町の三井記念病院で死去。小社では同じく単行本未収録のエッセイ集『一升桝の度量』(二〇一一)と初期戯曲集『銀座並木通り』(二〇一三)を刊行している。

「2022年 『人生の滋味 池波正太郎かく語りき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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