- Amazon.co.jp ・本 (353ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061842519
作品紹介・あらすじ
校内の更衣室で生徒指導の教師が青酸中毒で死んでいた。先生を二人だけの旅行に誘う問題児、頭脳明晰の美少女・剣道部の主将、先生をナンパするアーチェリー部の主将-犯人候補は続々登場する。そして、運動会の仮装行列で第二の殺人が…。乱歩賞受賞の青春推理。
感想・レビュー・書評
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単なる偏見なのですが学園が絡むミステリはあまり好みでは無く、読まず嫌いしていたこちらの作品。
てっきり 平穏〜 な学園生活に降りかかる悲劇!なサスペンスを想像していたら
初っ端から命を狙われるお先生。
えぇ..そんなん... 気になりますぅ...とズンズン読み進める羽目に*˙︶˙*)
動機に不満がーとは私はなりませんでした。むしろ納得しました。〇って凶器。境遇は違えど〇故の殺意、激しく同意します。
そして「捨て石トリック」
繊細なトランプタワーを完成の途端にぶち壊す芸術家しかり、なんと大胆な破天荒ぶり。
その流石の発想力にお口あんぐりです...( ˙࿁˙ )
ただ、犯人の想像がつきやすいのでそれよりも
WHOよりWhy WhyからHOW とどんどん自分の目的地を変更されていく構築に踊り狂い、
やっと踊りきったと思いえば
最後に「来るぞ来るぞずっとスタンバってるぞ〜」の爆弾が盛大に破裂した時のキタァァァ!(楽しみ方)←
もうこの全てを無駄にしないトリックと伏線に
面白いを超えて「すげぇ...」が正直な感想です。
しかし、
大きな感動、身に染みた言動
彼等 彼女等の心情が及ぼした自分への影響
等で考えると特に大きな変革は無く、平凡と言えば平凡。近くにソースや醤油があったら迷わず手を伸ばすかな、の「なんか物足りない豪華ランチ」な感覚でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
当たり前だけど、最初から
この人は
「東野圭吾」なんだなって思った。
それぐらい良い出来だった。
フーもホワイもハウもしっかり入って、
楽しめました!
女子校の先生は大変そうですね。笑 -
東野圭吾さんのデビュー作。
私が高校生の頃、初めて手にした東野圭吾作品でもある。
その頃は、どんな感想を抱いたんだろう。
主人公である前島は誰かに命を狙われていた。
そして、学校で密室殺人が起き、更に前島を狙ったと思わしき殺人事件までも起きてしまう。
高原陽子、杉田恵子などの女性陣が際立つストーリーになっていて、刑事である大谷と前島との会話の中に「女子高生が人を憎むというのはどういう時ですかね」という問いが出てくる。
この問いの答えが、物語の要になってくる。
大人が大人を憎む理由。
子供が子供を憎む理由。
そして、子供が大人を憎む理由。
前島は…どうなってしまうんだろう。
長い放課後は、ちゃんと終わるんだろうか。 -
アーチェリーとの関わりが面白いです。色々な伏線があって最後までドキドキして読みました。終わり方にはちょっと納得いかないところもありますが…。黒川さんの解説も良かったです。
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私(前島)は、私立精華女子高等学校で数学教師を始め五年目になり、そしてアーチェリー部の顧問をしている。
「最近一つだけはっきりわかったことがある。私の周りに私を殺そうとする人間が存在するということだ」
しかし前島は、運がいいのか悪いのか、数度の殺人事件の難から免れている。
その学校で殺人事件が起こったのだ。
職員更衣室での密室殺人、勿論被害者には自殺する動機が見当たらない、自殺するにしてもこんな場所を選んだ理由が分からない。たとえ自殺したとしても密室にする必要がないことを理由に他殺説が有力だ。この事件が解決しないまま、体育祭での演し物のサプライズで登場人物が入れ替わるという機転を利かせたが、恐ろしい結果が控えていた。公開の場で他の先生が知らずに飲んだ水に青酸ソーダが混入されていたのだ。
ここまでの物語は、本書の二百頁ぐらいを消化した。残りの頁数を思うとまだまだ興味深い伏線が予想される。読了した後、○○の殺人の動機が甘いのではないか!たったそれだけの理由で殺人を犯すものなのか?
巻末の解説は、作家の黒川博行氏が、明解な答えを書いています。
黒川氏は、本文中の「先生、○○○○が人を憎むというのはどういう時ですかね」の問いに対して、答えた短い会話が鍵になっていると指摘している。
もし既読の方で、未だに疑問が残っている方がいらっしゃるなら再読が必要かも!
僕は、あまり学園青春ミステリ小説は好きではありません。でも本作は例外ですが、何か! 江戸川乱歩賞受賞作
実におもしろい! -
東野圭吾11作目
今回のミステリーも殺人の動機の絶妙。ありきたりでないし、かつ現実性を欠くほどあり得ないものでもない。東野圭吾作品は読了後スッキリするのは、この塩梅が素晴らしいから。
ラストの出来事には⁈
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先が読みたくなる文章構成がたまらなく、早く続きが読みたい!と思える本でした。後半の推理まで犯人が分からず、一体誰が??と謎めく推理小説。学校現場に即したセリフが散りばめられており、流れがスムーズで面白かったです。「女子高生が人を憎むというのはどういう時ですかね」のシーンは確信に迫るいいシーンでした。
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江戸川乱歩賞受賞した東野圭吾のデビュー作
女子高の数学教師でアーチェリー部の顧問が主人公
何度か命を狙われているような目にあうが、校長は表ざたにしたくない。
そのうち同僚が密室で死亡する。
そして二人目は、主人公と間違われたかのように殺される。体育大会という衆人環視の中で。
誰が何のために、どのようにして。そして最後には・・・・
トリックがうますぎる。読者はついついだまされる。だまされることに快感を覚えるのだ。
そして、女子高校生たちが如何にも女子高校生の姿で目の前に浮かぶ。
江戸川乱歩賞受賞というのは、なるほどとうなずける。
著者プロフィール
東野圭吾の作品






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