モーツァルトは子守唄を歌わない (講談社文庫 も 17-1)

著者 :
  • 講談社
3.75
  • (12)
  • (11)
  • (19)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 116
感想 : 9
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061842564

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 繰り返し質問は警察の常套手段。

  • 18年前に夭逝したモーツァルトが遺した子守唄の楽譜を手にしたのをきっかけに、その不可解な死の真相を探りはじめることになったベートーヴェンとチェルニー師弟。
    しかし、周囲では殺人事件が続発し、調査を潰そうとする圧力も加わっていく。
    楽聖の死にまつわる陰謀は明らかとなるか。

    舞台設定、人物造形、構成力とどこをとっても文句なしの作品。
    さすが乱歩賞受賞作です。

    なんといっても、ベートーヴェンがモーツァルトの死の謎を解き明かす、という発想がユニーク。
    海外小説の登場人物の名前が覚えられない私でも、馴染み深い彼らのお話に、すんなりと読め進めることができました。

    ベートーヴェンとチェルニーの師弟の掛け合いは軽妙洒脱そのもの。
    上質のウィットで、物語世界に没入させてくれます。

    巧妙に仕掛けられた伏線や時代を反映したトリックも楽しく、最後までわくわくしながら読みました。

  • モーツァルトやベートーヴェン・チェルニー師弟が生き生きと駆け回るという設定が個人的に大うけ。おもしろかった。

  • 森雅裕氏の乱歩賞受賞作。音楽家シリーズ第一弾。

  • ベートーヴェンとチェルニーの推理劇。なかなか好きでした。

  • 楽聖モーツァルトの遺した『モーツァルトの子守唄』。<br>
    その楽譜には、彼の死にまつわる陰謀が隠されていた……。<br>
    誰もが知っている偉大な音楽家ベートーヴェンがその謎に挑む!
    <br><br>
    十年ほど前に購入したミステリーですが、今でも時々読み返して
    しまうおもしろさ。<br>
    当時にウィーンの描写が丁寧に描かれていて、音楽に詳しい人も
    詳しくない人も楽しめます。もちろんミステリーとしても。<br>
    残念ながら文庫版は絶版のようですが、表紙が『パタリロ』の作
    者の絵でした。古書店などで探せばまだあるかもしれません。<br>
    続編に『ベートーヴェンな憂鬱症』という短編集もあり。<br>
    最近コミック化もされたようですが、そちらは未読です。

  • 好きな本。
    迷探偵ベートーヴェンシリーズの1作目、と言っていいんでしょうか。秀逸。魔夜峰央さんのイラストも素晴らしい。
    そういえばこの本を読んでトカイを飲んだこともあったなー。

  • モーツァルトの子守唄が世に出たとき、"魔笛"作家が幽閉され、楽譜屋は奇怪な死に様をさらす・・・

    ベートーヴェンがモーツァルトの死の謎を解く。
    意地っ張りなベートーヴェンと、人を食ったような弟子のチェルニーとの掛け合いが楽しい。

全9件中 1 - 9件を表示

森雅裕の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
米澤 穂信
宮部 みゆき
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×