背いて故郷 (講談社文庫)

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本棚登録 : 55
感想 : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (433ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061842670

感想・レビュー・書評

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  • 初作家さんの作品。
    正体不明の船のやとわれ船長だった、主人公が自分と交代した船で親友を殺害される。
    親友の婚約者に想いを寄せながら、真相を暴いていくうちに自分もどんどん危険な方向に。
    本当の敵は誰か?
    登場人物が多くて、途中混乱したが楽しめた。

  • う~ん。なんかこういう、ハードボイルドちっくなやつ、いまいち苦手です。どんでん返し&感動シーンありで、それらは個人的に物凄く惹かれるタームなんですが、どうもハードボイルドとの相性が悪い。途中で止めたくなるほど退屈だった訳ではなく、文章のよさも相俟って滞りなく読めたので、そういう点は高く評価できます。志辰初挑戦だったけど、他の作品ももっともっと!とはあまり思わんかったです。

  • つまらない、面白くない、どうなってんの?
    期待して読み始めたが、駄作。
    解説も褒めるところが無く、風景描写を褒めているが、内容がお粗末なので褒めるとことが無い。
    有名高級料理屋で、味を褒めるのではなく、器を褒めてどうなる。
    困ったもんだ。

  • ハードボイルドな本は数多く読んできたが、その中でも、次はどうなるのか楽しみで、時間を惜しんで読みたくなる、そんな本だった。

    密漁を取り締まる船の元船長だった主人公だが、その船が軍事と絡んでいたり、秘められた殺人事件を契機に、主人公が奔走するワクワクするストーリ。主人公はどこか冷めており、そんな心情をうまく描いており、共感するところもあり、面白い。また、話の中で美しい妙齢の女性が2名出てくるが、その描写もとても良かった。

    大沢在昌など、ハードボイルド好きは絶対満足できる名著だ。

  • 『飢えて狼』、『裂けて海峡』、『背いて故郷』とシミタツの冒険小説三部作と云われており、しかも本作は日本推理作家協会賞受賞作である。前2作は私のお気に入りでもあり、さらにこれはその上を行くのかと期待して読んだが、案に反して琴線に触れなかった。
    とにかく長いと感じた。しかもなんだか主人公が自虐的ながらも自分勝手な性格で、自分に酔っているという感じが終始拭えなかった。
    まあ、本作も海洋業を生業とする人物設定であるから、ちょっと飽きが来たのかもしれない。
    北国の寒さだけが印象に残った。

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著者プロフィール

1936年、高知県生まれ。雑誌のライターなどを経て、81年『飢えて狼』で小説家デビュー。86年『背いて故郷』で日本推理作家協会賞、91年『行きずりの街』で日本冒険小説協会大賞、2001年『きのうの空』で柴田錬三郎賞を受賞。2007年、初の時代小説『青に候』刊行、以降、『みのたけの春』(2008年 集英社)『つばくろ越え』(2009年 新潮社)『引かれ者でござい蓬莱屋帳外控』(2010年 新潮社)『夜去り川』(2011年 文藝春秋)『待ち伏せ街道 蓬莱屋帳外控』(2011年新潮社)と時代小説の刊行が続く。

「2019年 『疾れ、新蔵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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