封神演義(上) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (476ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061843202

作品紹介・あらすじ

商から周へ、中国ではいま易姓革命が始まろうとしている。名君紂王は妖妃妲己を迎えて以来、まったくの昏君(バカ皇帝)と化した。妲己、彼女はじつは、千年の齢を経た女狐の化身だったのだ。-軍師太公望(姜子牙)を擁する西岐軍と商軍の大殺戮戦。妖術玄術が切り結び、飛び交う宝貝(秘密兵器)はSFをしのぐ。奇想天外な大伝奇ロマン、全3巻。

感想・レビュー・書評

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  • 中国の殷の時代とされる神話。マンガが流行ったが本も面白い。やっぱり、中国は、奥深い。中国は、時代が変わると前時代のが焼き捨てられたり、あまり残らんらしい。だからこそ、不思議な感じもするのかな。

  • 中国●大奇書(三大や四大があります)には入れてもらえなかったものの、中国三大演義の一作です。
    アホの王、西洋なら魔女、擬人化?魔術?陰陽?、東西南北の長、とかその家族とか、超いい人たち、たぶんイケメン、スースの爺さん、宝貝人間…と強烈なキャラが溢れる愛すべき1冊。(というか上・中・下)
    一緒に漫画版も読むと(違いは多いですが)ますます面白い。
    ※残忍なシーンもあるのでお子さんは注意かも?中学生くらいならいけると思います。

  • 『封神演義』(ほうしんえんぎ)は中国古代の殷周革命を描いた中国古典文学である。超自然的な力を持った仙人や道士が活躍する。儒教は「鬼神を語らず」とするが、『封神演義』には儒教以前の中国文化がある。明代に成立した。『商周演義』『封神伝』『封神榜』『封神榜演義』などとも呼ばれる。

  • 藤崎竜版封神演義が好きだったので、原作も読んでみようと思った。
    藤崎版は少年漫画として成立させるために、いろいろ改変していたんだな。

    原作上巻では、太公望が西岐で丞相になり、東伯侯の崇城を攻めているが、武成王はまだ出奔していない、という状況。

    原作を読み、藤崎版は偉大だったと確認した。
    藤崎版は妲己のラスボス感が素晴らしい。
    原作では、妲己はちょいちょい太公望にしてやられる場面があり、また、結構な頻度で慌てふためいたりしている。そんな調子では本当に王朝を支配できるのだろうかと思ってしまうような、中ボス的な存在に堕してしまっている。
    藤崎版の妲己でとても印象に残っているのが、伯邑考殺害の原因となる白面猿侯。
    原作では妲己が白面猿侯の演奏に酔いしれ、ついつい変化の術が解けたことにより、獣の気配を察知した白面猿侯が妲己に襲い掛かるという妲己のミスによるもの。
    他方、藤崎版では、妲己が伯邑考を殺害するために、白面猿侯に「おいしそう」というオーラを発し、これにあてられて白面猿侯が妲己に攻撃を仕掛ける、と妲己が主導した計略であった。

    このような、藤崎の改変により、藤崎版ではより一層物語に緊迫感が生まれている。

    中巻以降はどうなるのか、藤崎版との比較も含めて楽しみ。

  • こんなに面白い物語が民代に成立していたとは!妲己の残忍非道な暴虐ぶりと、それに操られる紂王があまりに情けなく、拷問の描写には思わず目を背けたくなったが、物語が面白くてとても引き込まれた。登場人物が多いが、それぞれにキャラがたっていて、仙界で修行した身ながらも人間臭い部分も持っているのが面白い。続きが気になる。

  • 周の太公望が主人公だが、歴史ものというよりはマンガに近い。

  • Kindleでよんだけど、こちらに。
    読み切れるのかなと少々おびえながらページを開いたのだけど、くわしいまえがきが、この世界への道筋をつけてくれてありがたかった。ただ、難読漢字に初出しかルビがないのがけっこうつらくて、たびたび検索しながら読んでた。Kindle版じゃなかったらザセツしていたかも。

    上巻は、千年狐がとってかわった妲己(だっき)に紂王が魅入られ、暗愚の帝王に堕していく物語。いやー、その残虐さ、ひどいのなんの。こういう死に方はいやだっていうやつのオンパレード(^_^;; 対抗勢力の総帥となる姜子牙(太公望)がいよいよ登場するところはちょっと興奮した。

    この上巻を読んでいるとき、ちょうど『三体Ⅲ』の上巻を並行読みしていたのだけど、違和感のなさがおもしろかった。気宇壮大で、かたや人界/仙界、かたや地球/宇宙という異世界が並行して存在しているところと、それでも人の世のどろどろのかけひきが描かれているあたりが通底している。
    じつは『三体Ⅰ』の〈ゲーム「三体」〉の場面に紂王と周の文王が登場していたのね。当時は単に歴史上の人物なのだなとしか思わなかったっし、劉慈欣が封神演義をどれくらい意識していたかは知らないけれど、中国では劇やテレビや絵本などを通じて子どもたちに広く親しまれている物語だそうだから、ふつうに文化として受け継いでいるものがあるんだろうな。

  • 完全にイントロダクションだった~!
    ひとまずやっと紂王と対立する側が出てきました、ってところです。
    これから面白くなってくるのかな?という感じ。

    武侠ファンタジー系の華流ドラマが好きな人はハマるかも。
    中巻に続く…。

  • 下巻にまとめます

  • 太公望のキャラクターが好きすぎる
    僕にとってのヒーロー

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