- Amazon.co.jp ・本 (391ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061843288
感想・レビュー・書評
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表題だけでなく、岩崎弥太郎、小栗上野介、などを取り上げており、経済面で国を変えていった男達を考察した書である。
他にページ数を割いている人物にジョン万次郎がいる。
この人物が志士たちに与えた影響は計り知れない、会う会わずに関わりなくだ。
そこで著者は最初、日本初の株式会社を作ったのは龍馬だと思っていたらしいのだが、30年近く研究してきた結論は、小栗上野介が最初に作り、龍馬は亀山社中を株式会社に変えようとしている最中、凶刃に倒れたというもの。
幕末の幕府は一般的能無し集団のような扱われ方をされることが多々あるが、それは間違いで小栗上野介や勝海舟のような優秀な開明派もいたという事を忘れてはいけない。
特に小栗上野介には非常に感心を持った。
著者曰く、坂本龍馬を経済人として研究した最初の男だそうで、「岩崎弥太郎の独創経営」「小栗上野介の生涯」と合わせた三部作を書き上げた1ヶ月後に他界している。
著者のライフワーク、魂の籠った(「小栗・・・」は病床でガンの痛みに耐えながら書き上げた)この三部作、合わせて読んでみたいと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
1988.12.9
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