アームストロング砲 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061843295

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  • 2019.9.2(月)¥50(-20%)+税。
    2019.9.4(水)。

  • 司馬遼の短編集を初めて読むことになった。 なので最初はてっきり長編だと思い、さてこのようなカタカナ題目の物語とわいかにと思い、二作目も途中までは続いている長編だと思っていた。 そこから短編だときづきその後はかなりスムースに読み進められた。 アームストロング砲とわ、世界初の後装式大砲のこと、と理解し、維新の頃官軍に加わった佐賀藩の手により、上野彰義隊の殲滅に決定打を与えた砲であったことも理解した。どぉだ!

  • 『薩摩浄福寺党』

    『倉敷の若旦那』

    『五条陣屋』

    『壬生狂言の夜』

    『侠客万介珍談』

    『斬ってはみたが』

    『太夫殿坂』

    『理心流異聞』

    『アームストロング砲』

  •  幕末動乱期、9つの短編を収録。それぞれに味わいがある。

  • 幕末という動乱期に異様で独特な佐賀藩の存在感は半端ない。
    その底知れない…どこか恐ろしげとも思える雰囲気に圧倒されました。

    短編集なので、気軽に読めるのがいい!

  • 幕末の頃の短編小説9話。
    やはり作品名にもあるとおり,アームストロング砲の話が興味を惹く。
    幕末という時代が緊張しているなか,唯一,佐賀藩は薩長でも左幕でもなく,照準は西洋に絞り,軍隊を洋式化していた。蒸気船もそうだし,アームストロング砲もそうだ。通常,倒幕は薩長を中心に,土佐がそれを援助した形で進むが,これだけでは,軍備の上では幕府に勝てない。そこで,薩長土は佐賀藩の洋式軍隊が必要であった。戊辰戦争では決死の彰義隊が上野に立てこもり,官軍と一進一退を繰り返していたが,最後にはアームストロング砲2門がそれぞれ6発づつ,計12発を発し,勝負はあっけなく決したという。

  • 短編9作品

  • 新選組物の小説は実はこれにも入っています

  • 新選組に関わらず幕末のいろんなお話が読めます。でも私のお目当ては土方さんの横顔。

  • 大砲を作るための壮絶なまでの努力。人間ってどれだけのことが出来るようになってるんだろう。
    この本を読んでいる時に、偶然外でこの本を読んでる人みつけてびっくりした!

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著者プロフィール

司馬遼太郎
大正十二年(一九二三)、大阪に生まれ、大阪外語大学蒙古語学科を卒業。昭和三十四年『梟の城』により第四十二回直木賞を受賞。四十二年『殉死』により第九回毎日芸術賞、五十一年『空海の風景』など一連の歴史小説により第三十二回芸術院恩賜賞、五十七年『ひとびとの跫音』により第三十三回読売文学賞、五十八年「歴史小説の革新」により朝日賞、五十九年『街道をゆく 南蛮のみちⅠ』により第十六回日本文学大賞(学芸部門)、六十二年『ロシアについて』により第三十八回読売文学賞(随筆・紀行賞)、六十三年『韃靼疾風録』により第十五回大佛次郎賞を、それぞれ受賞。平成三年、文化功労者に顕彰される。五年、文化勲章受章。日本芸術院会員。以上のほか主な著書に、『豊臣家の人々』『竜馬がゆく』『世に棲む日日』『峠』『坂の上の雲』『花神』『翔ぶが如く』『項羽と劉邦』『菜の花の沖』など。『司馬遼太郎全集』がある。平成八年(一九九六)二月死去。

「2023年 『歴史のなかの邂逅 同時代篇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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