太平天国〈1〉 (講談社文庫)

著者 : 陳舜臣

• 講談社

感想・レビュー・書評

[弐印さんの感想 · 2018年5月20日]

評価は全巻読了後予定。登場人物が多く、地名も馴染みがないが、大まかな流れで読める。

[二次元研究所さんの感想 · 2014年4月6日]

4061843362　336ｐ　1993・5・10　7刷

[librarylovers2010さんの感想 · 2010年10月11日]

　歴史小説の主人公と聞いて、あなたは誰を思い浮かべますか？坂本龍馬、土方歳三、劉備玄徳 等 数多の英雄、偉人が挙げられますが、この「太平天国」の主人公は”歴史の流れ”です。
　乱の首謀者 洪秀全はそれほど目立たず、むしろその側近や、一歩引いた地点からの観察者とも言うべき人物が主になります。このため、あたかも自分が今その時代に存在し、リアルタイムで事件を見ているような感覚を得ます。紙の上での時間旅行、とても楽しいですよ。

（九州大学　学部生）

著者プロフィール

1924年－2015年。神戸市生まれ。大阪外国語大学印度語部を卒業し、終戦まで同校西南亜細亜語研究所助手を務める。61年、『枯草の根』によって江戸川乱歩賞を受賞し、作家活動に入る。その後、93年、朝日賞、95年には日本芸術院賞を受賞する。主な著書に『青玉獅子香炉』（直木賞）、『玉嶺よふたたび』『孔雀の道』（日本推理作家協会賞）、『実録アヘン戦争』（毎日出版文化賞）、『敦煌の旅』（大佛次郎賞）、『茶事遍路』（読売文学賞）、『諸葛孔明』（吉川英治文学賞）、『中国の歴史』（全15巻）などがある。

「2018年 『方壺園 ミステリ短篇傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」