決闘の辻―藤沢版新剣客伝 (講談社文庫)

著者 : 藤沢周平

• 講談社

感想・レビュー・書評

[herzenさんの感想 · 2021年8月8日]

宮本武蔵
神子上典膳(小野忠明)
柳生宗矩
諸岡一羽斎與弟子們(根岸兎角、岩間小熊、土子泥之助)
愛洲移香斎

[v0vさんの感想 · 2018年11月17日]

2018.11.2(金)￥180(-15%引き)+税。
2018.11.17(土)。

[湯川栄治さんの感想 · 2017年9月16日]

小衣は二十半ばにさしかかっているが、子供を産んだことのない身体は、まだ娘のように若い皮膚を隠し持っていた。
（中略）
皮膚は枯れ、その下を流れる血の通いも、あるのかないのか心ともなくなって来ている一刀斎は、小衣の体に触れる時だけ、体に人なみのぬくもりが戻るのを感じるのである。

収蔵されている短編「死闘」からの一部。

年を取るというのは、こういうことか？？

[Good Will Huntingさんの感想 · 2012年9月5日]

人物の心情の描写がすばらしいな。
話に引き込まれる。
宮本武蔵の描き方なんて、すごく面白い。

[kyoheimiyamotoさんの感想 · 2012年7月4日]

藤沢周平作品として霜の朝、はしり雨に続いて決闘の辻を読んだ。
江戸を懸命に生きる町民の姿を泥臭く描いた短編が多く収められていた前二作とは少し毛色が違う。

伝説の剣豪、宮本武蔵が老いに悩む姿など斬新な切り口もあるけど、話の中心に据えられているのは剣を交えた命のやり取り。
これはこれでいいけれど、町民話の方が好きかなぁ。

[dojiyasuさんの感想 · 2011年9月19日]

10/05/25　剣客伝。藤沢周平らしいと思う。

[上総介さんの感想 · 2006年4月7日]

剣豪たちの決闘や生きざまを描いた５編からなる短編集。お勧めは愛洲移香斎の短編。たぶん架空の人物・住吉波四郎が、父のかたき移香斎を求めて旅に出る話。兵法者の住む苛烈で荒涼とした世界を見た波四郎の決断がなんとも言えず良かった。

著者プロフィール

1927年山形県生まれ。山形師範学校卒業し教員となる。結核を発病、闘病生活の後、業界紙記者を経て71年、「溟い海」でオール讀物新人賞を受賞し、73年「暗殺の年輪」で直木賞を受賞。時代小説作家として幅広く活躍し、今なお多くの読者を集める。作品は『蝉しぐれ』など多数。

「2021年 『いのちを守る 医療時代小説傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」