- Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061844872
感想・レビュー・書評
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時は昭和七年、舞台は横浜の遊郭。
その遊郭でおきた親友の死。
そこから始まる連続不審死事件。
もしやこの遊郭に全てを繋ぐ秘密があるのか…。文句なしに面白かった。
この時代が醸し出す雰囲気にとっぷり酔いしれ、最後の最後まであきることなく惹きつけられる展開だった。
ふみの親友を思う気持ち、親友のために一人謎解明に立ち向かう姿が読んでいて好感を持てる。
後半、パタパタと寸分の狂いもなく綺麗に折りたたまれながら全てが回収されていくような感覚は気持ち良かったな。
これは古き良きミステリ、という言葉がしっくりくる。
複雑難解なものも良いけれど、シンプルかつ驚きもある完成度の高いミステリはいいな、と改めて実感。 -
読み応え抜群。一気に読み終えた。
最後までぐいぐい引き寄せられるストーリー展開と、ふみの頭の良さと力強い生き様が爽快だった。 -
再読。
1986年 江戸川乱歩賞受賞作。
昭和7年、18歳の美津と17歳のふみが横浜の遊郭に売られてやってきた。やがて娼妓として働き始めた美津が亡くなり、美津の死因に疑問を感じた下働きのふみが謎を追う。
さすが山崎洋子氏!
当時の横浜や娼館の華やかな雰囲気、登場人物の謎の過去、一筋縄ではいかない真相、すごく面白かった。 -
職業婦人としての公娼の世界が丹念に描かれたミステリです。驚きの結末なのですが、伏線がわかっても真相を予想するのは難しいでしょう。新人の登竜門としての江戸川乱歩賞受賞作の中で、完成度の高い作品だと思います。
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横浜などを舞台とした作品です。
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トリック自体はやや古い感があるが、昭和初期の横浜の遊郭で起こる殺人事件という舞台設定は非常に面白かった。くどくどと説明があるわけではないので、すんなりとその時代に入り込んでいける。この時代の娼館の華やかな雰囲気と、登場人物の後ろ暗い過去が、独特な世界を醸し出している傑作です。
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満点です。傑作。
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昭和初期、横浜の遊郭で起こった連続殺人を追う推理もの。江戸川乱歩賞につられて読んだが、やはりほとはらには推理小説は向いていないようだ。
政治的な裏があるのか?!と思いきや、色恋に終わってしまったのが残念。 -
女性ならではの筆致。昭和初期の一番たくましかった女性たち。
著者プロフィール
山崎洋子の作品






古き良きミステリいいね✧*。(ˊᗜˋ*)✧*。
最近新刊ばかり読んでいるから古いお話や太宰なども読みたいと...
古き良きミステリいいね✧*。(ˊᗜˋ*)✧*。
最近新刊ばかり読んでいるから古いお話や太宰なども読みたいと思っていたところ。
でも図書館に追われなかなか(〃∀〃)ゞ
この作品内容も古いけど出版も古いね。
さすが物知りくるたん♪
そう!古いの〜!図書館本がぼろぼろで、クシャミでたよ〜。
あちらの方で教えてもらった作品なんだけど見取り図ま...
そう!古いの〜!図書館本がぼろぼろで、クシャミでたよ〜。
あちらの方で教えてもらった作品なんだけど見取り図まであって、ワクワクしたよ。
西村京太郎さまの初期作品を思わせる古き良きミステリだったよ٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
なんか初心に戻った感じ!こういうの、たまに味わいたくなるよね♪
けいたん♪太宰⁈すごっ♡
私には手が届かない、、私の分まで読んでおくれーー(*≧∀≦*)