花園の迷宮 (講談社文庫 や 27-1)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 88
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061844872

感想・レビュー・書評

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  • 時は昭和七年、舞台は横浜の遊郭。
    その遊郭でおきた親友の死。
    そこから始まる連続不審死事件。

    もしやこの遊郭に全てを繋ぐ秘密があるのか…。文句なしに面白かった。

    この時代が醸し出す雰囲気にとっぷり酔いしれ、最後の最後まであきることなく惹きつけられる展開だった。

    ふみの親友を思う気持ち、親友のために一人謎解明に立ち向かう姿が読んでいて好感を持てる。

    後半、パタパタと寸分の狂いもなく綺麗に折りたたまれながら全てが回収されていくような感覚は気持ち良かったな。

    これは古き良きミステリ、という言葉がしっくりくる。

    複雑難解なものも良いけれど、シンプルかつ驚きもある完成度の高いミステリはいいな、と改めて実感。

    • けいたんさん
      こんばんは(^-^)/

      古き良きミステリいいね✧*。(ˊᗜˋ*)✧*。
      最近新刊ばかり読んでいるから古いお話や太宰なども読みたいと...
      こんばんは(^-^)/

      古き良きミステリいいね✧*。(ˊᗜˋ*)✧*。
      最近新刊ばかり読んでいるから古いお話や太宰なども読みたいと思っていたところ。
      でも図書館に追われなかなか(〃∀〃)ゞ
      この作品内容も古いけど出版も古いね。
      さすが物知りくるたん♪
      2019/08/27
    • くるたんさん
      けいたん♪再びこんばんは♡

      そう!古いの〜!図書館本がぼろぼろで、クシャミでたよ〜。

      あちらの方で教えてもらった作品なんだけど見取り図ま...
      けいたん♪再びこんばんは♡

      そう!古いの〜!図書館本がぼろぼろで、クシャミでたよ〜。

      あちらの方で教えてもらった作品なんだけど見取り図まであって、ワクワクしたよ。
      西村京太郎さまの初期作品を思わせる古き良きミステリだったよ٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
      なんか初心に戻った感じ!こういうの、たまに味わいたくなるよね♪

      けいたん♪太宰⁈すごっ♡
      私には手が届かない、、私の分まで読んでおくれーー(*≧∀≦*)
      2019/08/27
  • 再読。
    1986年 江戸川乱歩賞受賞作。

    昭和7年、18歳の美津と17歳のふみが横浜の遊郭に売られてやってきた。やがて娼妓として働き始めた美津が亡くなり、美津の死因に疑問を感じた下働きのふみが謎を追う。

    さすが山崎洋子氏!
    当時の横浜や娼館の華やかな雰囲気、登場人物の謎の過去、一筋縄ではいかない真相、すごく面白かった。

  • 置屋で隠密。

著者プロフィール

1947年、京都府宮津市生まれ。横浜市在住。コピーライター、児童読物作家、脚本家を経て小説家に。1986年『花園の迷宮』(講談社)で第32回江戸川乱歩賞を受賞。小説、エッセイ、ノンフィクション、舞台脚本、演出など多数。小説に『横濱 唐人お吉異聞』(講談社)、ノンフィクションに『横浜の時を旅する ホテルニューグランドの魔法』(春風社)、『誰にでも、言えなかったことがある』(清流出版)など多数。2010年NHK地域放送文化賞受賞。

「2019年 『天使はブルースを歌う』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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