- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061845244
感想・レビュー・書評
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昭和60年(1985)の出版なので、ずいぶんと古い。まあ面白いんだけど、どうでもいいことが多いね。著者がコアラを抱きたかったなんてことや、アメリカのジョンソン大統領が電動ハミガキを人に贈るのが好きだったなんて(その理由もせこい)、はあそうですかてなもんです。それにしても、またまた阿部定の話題を書いているけど、よっぽど好きなんだねえ。吉田茂や吉田健一、ホームズも好きなようです。長大なポルノ漢詩を紹介しているけど、エロいことも大好き。
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▼「犬だって散歩する」丸谷才一。初出1986年。講談社文庫。2020年1月読了。
▼”日本が徴兵制だった頃、(徴兵検査に)よほどの変わり者でない限り、みんなが何とかして不合格になりたいと願つていた。ほうぼうに、徴兵のがれに霊験あらたかな神社があつたといふ。”
▼と、いうような話題をはじめ、シャーロキアンのオモシロ話、うまい料理屋の条件、食堂車の歴史、目覚まし時計の歴史、泥鰌はなぜ"どぜう"なのか、などなど。まったく不要不急の話題ばかり。
▼更には1986年の本なので、全体に昭和なセンス。ではありますが、「へえ~なるほどの好奇心」には新旧の別がないんだな、という納得の面白さ。
疲れたときの清涼剤。その上、旧仮名なのが個人的には快感。
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