犬だって散歩する (講談社文庫 ま 4-7)

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  • 講談社
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061845244

感想・レビュー・書評

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  • 昭和60年(1985)の出版なので、ずいぶんと古い。まあ面白いんだけど、どうでもいいことが多いね。著者がコアラを抱きたかったなんてことや、アメリカのジョンソン大統領が電動ハミガキを人に贈るのが好きだったなんて(その理由もせこい)、はあそうですかてなもんです。それにしても、またまた阿部定の話題を書いているけど、よっぽど好きなんだねえ。吉田茂や吉田健一、ホームズも好きなようです。長大なポルノ漢詩を紹介しているけど、エロいことも大好き。

  • ▼「犬だって散歩する」丸谷才一。初出1986年。講談社文庫。2020年1月読了。

    ▼”日本が徴兵制だった頃、(徴兵検査に)よほどの変わり者でない限り、みんなが何とかして不合格になりたいと願つていた。ほうぼうに、徴兵のがれに霊験あらたかな神社があつたといふ。”

    ▼と、いうような話題をはじめ、シャーロキアンのオモシロ話、うまい料理屋の条件、食堂車の歴史、目覚まし時計の歴史、泥鰌はなぜ"どぜう"なのか、などなど。まったく不要不急の話題ばかり。

    ▼更には1986年の本なので、全体に昭和なセンス。ではありますが、「へえ~なるほどの好奇心」には新旧の別がないんだな、という納得の面白さ。
     疲れたときの清涼剤。その上、旧仮名なのが個人的には快感。

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著者プロフィール

大正14年8月27日、山形県生まれ。昭和25年東京大学文学部英文学科卒。作家。日本芸術院会員。大学卒業後、昭和40年まで國學院大學に勤務。小説・評論・随筆・翻訳・対談と幅広く活躍。43年芥川賞を、47年谷崎賞を、49年谷崎賞・読売文学賞を、60年野間文芸賞を、63年川端賞を、平成3年インデペンデント外国文学賞を受賞するなど受賞多数。平成23年、文化勲章受章。著書に『笹まくら』(昭41 河出書房)『丸谷才一批評集』全6巻(平7〜8 文藝春秋)『耀く日の宮』(平15 講談社)『持ち重りする薔薇の花』(平24 新潮社)など。

「2012年 『久保田淳座談集 暁の明星 歌の流れ、歌のひろがり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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