青春の門(第一部)筑豊篇(講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 409
レビュー : 44
  • Amazon.co.jp ・本 (560ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061845954

感想・レビュー・書評

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  • これは、昔ドラマ化されたりして知っている方もいらっしゃるかもしれませんが、少々長めの小説です。しかし、比較的読みやすいのでぜひ!

    戦後から高度成長期にかけての九州の筑豊を舞台としながら、地元で語り継がれる英雄を父に持つ伊吹伸介が、さまざまな人たちにもまれ立派な大人へと成長していく過程を描いた小説です。なお、筑豊編からシリーズとして何冊か続いていきますが、筑豊編が一番面白いです。

    この小説は、昭和という時代と筑豊という無秩序な空間を必死に生き抜いていく登場人物からパワーを貰える作品です。いわゆる「男は度胸」の世界ですが、この活気は現在のアジア諸国に通じるものを感じますね。「日本にもこんな時代があったんだー」という団塊の世代たちが過ごした青春を肌で感じるのにもうってつけですし、「こじんまりと固まっている今の日本人(自分もその一人)ってどうなの?」っていうことなんかも感じさせてくれます。ぜひとも、今の日本にはないパワーを感じ取っていただきたい作品です。

  • 高校時代、親父の本棚から何気なく手に取ったのが始まりで続篇を次々に読んだ。だめだめな伊吹信介と自分を思わず重ね合わせてします。それは肯定でも否定でもない。青春てのはきっとそんなものなんだろう。

  • 主人公「伊吹信介」の幼少から18歳までを描いた物語。時代背景は違えど「これからどういう風に生きていくんだろう」という思春期が抱く普遍的なもやもやがテーマです。だから今の若い人が読んでも、かつて青春してきた大人が読んでも、心に響くと思う。感想の詳細→ https://www.naginagino10.com/2019/07/10/seisyunchikuho/

  • 第10回吉川英治文学賞

  • 前半はもの凄くフックがあってよいんだけど、後半はもう炭鉱設定どうでも良くなった感じがもったいない/ ただの中高生の成長記録/ 織江が唯一の救い/ 健気でかわいすぎる/ 織江の幸せを願ってやまない/

  • 一気に読めておもしろかったが、主人公が作者から愛されすぎていて、勝者の物語という印象を受ける。これから先はどうなるのか、読み続けたい。

  • 全7巻。疾風怒涛の青春の日々をあたかも自分が駆け抜けているかのように感じさせてくれる。少年から青年へと成長していく登場人物達の心理描写が巧みで感動した。生の歓びや哀しみがありのままに溢れていて切なく愛おしい。人の心という移ろいやすく捉えどころのないものをうまく表現している。久々に濃密な作品に出会った。紛れもない大作。

  • なかなか熱いお話です。

  • 学生時代に読んだが,いまの歳になって、
    この本を 読むとは思わなかった。

    伊吹信介 が 記憶していることから、
    18歳となり 大学に行く ところで、おわる。
    昭和という時代が,雰囲気として立ち上る。
    みんなが 飢えから 解放されようとしていた。
    しかし,時代の動きが あまりにも,排除されているような気がする。
    私小説的な手法になりすぎている。

    信介は 重蔵の息子であることに誇りを持ち
    父親に助けられながら,自分であろうとする。
    図抜けた存在ではないが,義理 という言葉が
    妙に似合う 若者である。

    年長者に対する言葉遣いなど いまの時代からみると
    難があるが,許される範囲であるかもしれない。
    塙竜五郎のキップの良さと重蔵との信頼関係。
    長太の直情さ、金さんの階級意識、などが絡み合うなかで
    伊吹信介は 素直に成長していく。

    最初に意識したオンナが 義理の母であるタエだった。
    そして,気がつかないが おさななじみ オリエ が2番目で、
    女性であると意識したのが 梓先生だった。

    オリエの恋心が わかるようで、わかりにくく、
    煮え切らないところがある。
    オトコとオンナは理解し合えないものだから,仕方がないのかもしれない。

    さて、伊吹信介 18歳 東京で 
    本当にしたいことがわかるのだろうか。

  • 一気に7巻『挑戦編』まで読み切った。
    この筑豊編を読み終えた時は「これは久しぶりに面白い本に出会った」と思ったが、2巻、3巻と読み進めるうちに段々とつまらなく...
    7巻に至っては急に作者が変わったのかと思うほど、違和感を覚えた。

    織江とどのような結末を迎えたのかなど、色々ときになることもあるが、8巻は刊行予定が無いらしい。ただ、そこまで読みたいというわけでもなくなってしまった。

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著者プロフィール

作家

「2018年 『人生百年時代の「こころ」と「体」の整え方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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