青春の門(第一部)筑豊篇(講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 458
レビュー : 47
  • Amazon.co.jp ・本 (560ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061845954

作品紹介・あらすじ

誰もが1度は通りすぎる、そしてただ1度しか通ることの許されない青春の門。熱い血のたぎる筑豊の地に生を享けた伊吹信介。目覚めゆく少年の愛と性、そして人生の希望と旅立ち……。ひたむきな青春の遍歴を雄大な構想で描き、世代を超えて読みつがれる不滅の大河ロマン。【1975年2月、1981年1月公開映画 原作】(講談社文庫)


青春のあり方を雄大な構想で描く大河小説。荒々しい気風の中にも、人間味が息づく筑豊に生を享けた伊吹信介。躍動する民衆の侠気の中に目覚めゆく少年の愛と性、そして人生への希望を描く大河小説第一巻。

感想・レビュー・書評

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  • 主人公「伊吹信介」の幼少から18歳までを描いた物語。時代背景は違えど「これからどういう風に生きていくんだろう」という思春期が抱く普遍的なもやもやがテーマです。だから今の若い人が読んでも、かつて青春してきた大人が読んでも、心に響くと思う。感想の詳細→ https://www.naginagino10.com/2019/07/10/seisyunchikuho/

  • 一気に読めておもしろかったが、主人公が作者から愛されすぎていて、勝者の物語という印象を受ける。これから先はどうなるのか、読み続けたい。

  • これは、昔ドラマ化されたりして知っている方もいらっしゃるかもしれませんが、少々長めの小説です。しかし、比較的読みやすいのでぜひ!

    戦後から高度成長期にかけての九州の筑豊を舞台としながら、地元で語り継がれる英雄を父に持つ伊吹伸介が、さまざまな人たちにもまれ立派な大人へと成長していく過程を描いた小説です。なお、筑豊編からシリーズとして何冊か続いていきますが、筑豊編が一番面白いです。

    この小説は、昭和という時代と筑豊という無秩序な空間を必死に生き抜いていく登場人物からパワーを貰える作品です。いわゆる「男は度胸」の世界ですが、この活気は現在のアジア諸国に通じるものを感じますね。「日本にもこんな時代があったんだー」という団塊の世代たちが過ごした青春を肌で感じるのにもうってつけですし、「こじんまりと固まっている今の日本人(自分もその一人)ってどうなの?」っていうことなんかも感じさせてくれます。ぜひとも、今の日本にはないパワーを感じ取っていただきたい作品です。

  • 高校時代、親父の本棚から何気なく手に取ったのが始まりで続篇を次々に読んだ。だめだめな伊吹信介と自分を思わず重ね合わせてします。それは肯定でも否定でもない。青春てのはきっとそんなものなんだろう。

  • 筑豊の炭鉱のイメージはもうどこにもないですね。北九州のイメージは、田川といっしょに、ヤマのひと言。あらっぽいまちでした。

  • ★4.9(3.73)1989年改訂版(1970年初版)。なんと壮大な小説なんだろう。過去多くの人に読み継がれてきたこの小説を、漸く手に取る。映画でも何度も上映されていたが、高校生時代にでもこの作品に触れておきたかったなぁという本ですね。伊吹伸介と母親のタエ、幼馴染の牧織江、そして塙竜五郎。著者は現在87歳になるが、彼の自伝とは言わないが、性的な描写等実体験に基づいて書かれたものなんだろうなぁと。第8部まで続く大作だが、映画は第2部で制作打ち切りと。戦後の筑豊を舞台に当時の日本人の心が鮮明に描かれてますね。

  • 1969年に連載開始、2019年に第9部が刊行、青春小説の金字塔です。主人公・伊吹信介は、きょうも元気に青春に振り回されています。

  • 大学生の時に読んで、主人公の生々しい生き様(描写)に引き込まれてシリーズを一気読みしました。もう一度読みたいと思っていますが、古本屋を含め、なかなか見つけられないでいます。

  • 前半はもの凄くフックがあってよいんだけど、後半はもう炭鉱設定どうでも良くなった感じがもったいない/ ただの中高生の成長記録/ 織江が唯一の救い/ 健気でかわいすぎる/ 織江の幸せを願ってやまない/

  • 全7巻。疾風怒涛の青春の日々をあたかも自分が駆け抜けているかのように感じさせてくれる。少年から青年へと成長していく登場人物達の心理描写が巧みで感動した。生の歓びや哀しみがありのままに溢れていて切なく愛おしい。人の心という移ろいやすく捉えどころのないものをうまく表現している。久々に濃密な作品に出会った。紛れもない大作。

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著者プロフィール

1932年福岡県生まれ。戦後朝鮮半島から引き揚げる。早稲田大学文学部ロシア文学科中退。’66年『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞、’67年『蒼ざめた馬を見よ』で第56回直木賞、’76年『青春の門』で吉川英治文学賞を受賞。’81年から龍谷大学の聴講生となり仏教史を学ぶ。ニューヨークで発売された『TARIKI』は’01年度「BOOK OF THE YEAR」(スピリチュアル部門銅賞)に選ばれた。また’02年度第50回菊池寛賞、’09年、NHK放送文化賞、’10年、長編小説『親鸞』で第64回毎日出版文化賞特別賞を受賞。主な著書に『戒厳令の夜』『ステッセルのピアノ』『風の王国』『親鸞』(三部作)『大河の一滴』『下山の思想』『孤独のすすめ』など。

「2021年 『海を見ていたジョニー 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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