青春の門(第二部)自立篇(講談社文庫)

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  • 講談社
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レビュー : 19
  • Amazon.co.jp ・本 (554ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061845961

感想・レビュー・書評

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  • やはり主人公の勝ち組っぷりがどうにもすっきりしない。もてる男というだけで、若いときは勝利者なのだろう。加えて、大学にはいって本当にやりたいことを見つけたいって、五木寛之が原点なの?と思ってしまった。大学に入るも授業もろくに受けず、かといって働いている様子の描写もない。学費をどうやって稼いでいたのか、自立編というタイトルがちと疑問。調子よくいろいろな人に出会い、幼馴染の女があとを追って上京してきて、おまけに同郷の恋心を抱いた元先生にまで遭遇する調子よさ。小説の主人公は、作者から愛されているのだなと。

  • 筑豊編より勢いがないようです。何かもやもやした感じがします。

  • 誠実に 自らの行くべき道を模索する青年の姿。伊吹信介。
    生くべきための自らの思想の確立を求めて
    あらゆる経験を得ようとする。
    プロレタリアートという言葉の響きによって、すべてを覆い尽くそうとする。
    大学が大学の本来的機能として存在するのではなく
    青年の人間集団としての存在。
    価値ある生き方への模索。
    共産党員の経験を持ちながらも、家族への失意、愛への失意
    など 不明確な失意に彩られながら
    カオルという女性にあうことによって、激しく変化し、
    新たな出発を期す人間。

    青年のくぐる門は どこにあるのか。
    青年としての体験、性であり、失意であり、誠実さだった。
    現実の社会を傍観的に見ながら、
    その渦にまきこまれず、人の生き方として描く。
    価値なき価値ある人生への確かなものへの模索。

    (再読)
    信介という個人に、スポットライト。
    宮本輝の流転の海は、松坂家族というものを、描こうとしている。
    時代の流れもはっきりしていて、時代小説となっている。
    青春の門 自立篇 を読みながら,何かが物足りない。
    時代の流れが、信介の心象のなかで流れている。
    それが,実に単純なのである。
    信介の女性の間でゆれ動く心境。
    英子、カオル、オリエ。
    それにしても,オリエは劇場型純情派なんですね。

    石井講師とであい、科学的なボクシングの訓練を受けるが、
    どうも,中途半端だね。お試しコースということなのか。
    石井講師の彼女とのなれそめや結果は、淡雪のようでもある。
    信介はどこまでもおせっかいである。田舎の人間の良さなのか。
    そして,カオルと意気投合するのである。初恋の人に似ていたということであるが、
    石井が踏み切った理由もよくわからない。

    どうでもいい と思ってしまうところに、一つの表現がある。
    ふーむ。それではねぇ。
    そういうのが、つまらなくしているのか。単調すぎる。

    梓先生にであうが、あまりにも,ドラマがなさすぎる。
    自分で生活を維持するということを成し遂げようとする信介は偉いと思うが。

  • 昔の青春。友情や異性への想いが詰まっている。新たな出会いや再会があって、展開が楽しい。
    昔の作品だけど、今読んでも楽しめる。

  • 生涯打ち込めるものを探して早稲田大学に入学。仕送りなしでバイト三昧。ボクシングから演劇へ。マルクス、弁証法、映画、文学、クラッシック音楽、コーヒーに赤線といった、学生時代にはまりやすいものが沢山出てくる。すっかり学生気分。

  • 福岡、江差などを舞台とした作品です。

  • 自立編は上京してからの数カ月間を描いている。
    いよいよ青春まっただ中って感じだが、
    乱暴で猥雑だけど、どこか大らかで明るい、そういう平成の現在とは違う時代の空気が感じられて面白かった。

  • 前作がかなり長い年月を物語としているのに対し、この自立編は僅か半年間ほどの出来事を一篇としている。

    濃度は当然高いが、どうでもいい部分も散見。

    続編的展開を余儀なくされたのだろうと推察。

    それでも、次を読みたくなる。生半可な官能小説を読むくらいなら、青春の門を読む方がいい。若い頃を思い出すとキュッと心臓をつかまれたような気持ちになる。

  • 筑豊編に比べて登場人物の面白みが無い…というより私好みがいないだけかも。まどろっこしい感じが逆にリアル。

  • この本は、全何十冊だったのだろう。。

    テレビ、映画にもなっていたと思う。
    織江?役のみずみずしさが、決め手かも。

    本の中の人物が 今も、しずかにどこかで暮らしている。
    そんな気がする。

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著者プロフィール

作家

「2018年 『人生百年時代の「こころ」と「体」の整え方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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