- Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061846654
感想・レビュー・書評
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黒人との混血であるサユリは、ティエン、シンイチ、スタンといった男たちと自由に交際していますが、男のほうが彼女に執着を示しはじめると、彼女は身をひるがえし去っていきます。そんな彼女のふるまいに、男たちは翻弄されながらもますます魅かれていきます。
著者の比較的初期の作品で、これぞ山田詠美といった世界観がわかりやすいしかたで表現されているように感じます。「あとがき」には、「私はこの作品を、男たちに読んでもらいたい。絶対に損はしないよ。本当だよ。きっと女の愛し方が上手くなる」と書かれていて、男たちが変わる可能性を著者が信じていたようですが、わたくし自身は自分が度し難い衆生であることをたしかめるように本作を読みました。
すこし気になったのは、中年の外交官がサユリに執着する自分が許せないために彼女に別れを告げるところや、サユリをめぐって張りあうシンイチとスタンのあいだにホモ・ソーシャルな連帯が生まれるところで、サユリはけっきょくはそうした男たちの態度を受け入れているようにも思えます。そうだとすると、著者は男たちが変わる可能性を素朴に信じているのではないのかもしれません。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この作品をクリスマス・イヴに読了するのも、また乙なのではないだろうか。
はじめは、セックスばっかりか!と思ったが、自分の人生を振り返ってみると、
決して人のことを言えた義理ではないことに気づき、思い直る。
確かに、セックスの描写が多く、「ペニス」「ファック」などの卑猥な言葉や表現が連立しており、
それこそ、例えば電車なんかで、隣の女性に覗き込まれると、
「あんた真剣な顔して官能小説を読んでいるの?」
「あんた私の隣で、官能小説読んで興奮してるの?気持ち悪い」
などという意味合いを含んだ、怪訝な表情を向けられるのが容易に想像でき、怖くなった。
そんな時おれは、これは決して官能小説ではない、そんな目的で読んではいない、と固く意思を持った目で見返すことができるのか自信がなかった、ということもある。
中盤にさしかかった辺りで、激しく後悔と反省の念がこみ上げてくると同時に、夢中で読み進めることができた。
おれもサユリの真珠の尻に敷かれてみたい。
だがきっとそれは叶わぬ夢であり、サユリには全く相手にされないのであろう。
そればかりか、二度と股間が復活できない位に激しく罵られ、泣きじゃくるに違いない。
男を磨こう二千十一。 -
もう読んでる自分が完全に男の子でした。
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内容がちょっと薄いかな…
こんなB***hな人生歩んでみたいような…そうでもないような。 -
この女性の生き方に賛同するかはべつとして、一つのハーレムが出来上がりそして壊れて行く様は迫力があった。
山田詠美の文章は好き。綺麗だと思う。 -
読みやすかった。それだけ。
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学生時代に買ったもの
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こんなオンナノコいたら、やばいよね 笑
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一番映像化して欲しいが一番難しいだろうな。
著者プロフィール
山田詠美の作品





