春泥歌 (講談社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061847040

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  • 情感あふれる文章が続く。静謐な世界が淡々と綴られていく。それなのに、そこで語られているのは凄絶なほどの情念の世界だ。一度この世界にはまると、中毒のような魅力がある。気がつくと引き込まれている。
    詩情ある文章が好きで、情念の世界にはまりたい方にはかなりオススメ。 (2001-01-04)

    [砂の眠り] 勝木。荒浜。柿崎。そして青海。新潟県の海岸線。海浜の一角にスナビキソウの群生地が根を下ろしている。可憐で楚々とした花が守り続ける眠りとは。
    [金襴抄] 痴呆の息子をかかえたぬいが死の間際に知った真実。絢爛な能装束と女の情念の行末。

    収録作品 [春泥歌] [砂の眠り] [春眠] [オオマツヨイクサよ] [春の寵児] [朝の廊下] [平家の桜] [耳飾る風] [虚空の馬] [金襴抄]

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著者プロフィール

1933年下関生。日本大学芸術学部中退。70年「ニジンスキーの手」で小説現代新人賞を受賞しデビュー。74年『オイディプスの刃』で角川小説賞、84年『海峡』『八雲が殺した』で泉鏡花文学賞。2012年没。

「2019年 『オイディプスの刃』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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