梅安影法師―仕掛人・藤枝梅安 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 139
感想 : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061847682

作品紹介・あらすじ

巨悪白子屋菊右衛門は倒したが、一味の非情な復讐は続く。死闘を切り抜け、人助けの鍼治療に専念する梅安。彦次郎と十五郎の無言の支え。「私はまだ死ねぬ」と呟く梅安を、絶妙の工夫で襲ってくる最強の敵。ひっそりと梅安の愛を待つ、おもんとの行末は?金ずくの仕掛人たちに深まる闇を描く、傑作長編。

感想・レビュー・書評

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  • まずまず。じっくり描き込まれているが、やっぱりトリッキーな短編が読みたいなぁ。

  • 池波正太郎のシリーズ物でもう一つはまった作品。
    テレビでやっている必殺仕事人の元になった作品やけど、実際の本の中身は情緒たっぷりな内容。
    何度読んだか知れませぬ。

  • 巨悪白子屋菊右衛門は倒したが、一味の非情な復讐は続く。死闘を切り抜け、人助けの鍼治療に専念する梅安。彦次郎と十五郎の無言の支え。「私はまだ死ねぬ」と呟く梅安を、絶妙の工夫で襲ってくる最強の敵。ひっそりと梅安の愛を待つ、おもんとの行末は?金ずくの仕掛人たちに深まる闇を描く、傑作長編。
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    【感想】
    http://blog.livedoor.jp/nahomaru/archives/50581871.html

  • 著者急逝で未完になった梅安シリーズ最終巻.巻末に著者インタヴューと写真数葉あり.
    ところで,未完の作品は,見返しかどこか解り易いところに「未完」と書いてくれると有難いのだが.
    予断を持ちたくないため,読む前に解説や紹介文などは一切見ない習慣のせいで,いつも気付かないまま読んでいて最後にガクっとやられてしまう.過去の記憶では風の呪殺陣の時が一番痛かった.
    ちなみに,未完で一番スタイリッシュだと思ったのは,裸婦の中の裸婦で,連載中に澁澤 龍彦は死んでしまって巌谷 国士に代わるんだけど,澁澤先生はちょっと用事で外しています.という感じの飄々たる消え方が実に格好良かった.そのへんの経過を縷々述べた巌谷の後書きが野暮ではあったけれど.

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著者プロフィール

大正十二(一九二三)年一月二十五日、東京市浅草区聖天町生まれ。昭和十(一九三五)年、下谷区西町小学校卒業、株式仲買店勤務。昭和十四年より三年ほど証券取引所にあった剣道場へ通い、初段を得る。旋盤機械工を経て昭和十九年、横須賀海兵団入団。敗戦の翌年、東京都職員として下谷区役所の衛生課に勤務。昭和二十三年、長谷川伸門下に入る。昭和二十五年、片岡豊子と結婚。昭和二十六年、戯曲「鈍牛」を発表し上演。新国劇の脚本と演出を担当する一方、小説も執筆。昭和三十年、転勤先の目黒税務事務所で都庁職員を辞し、作家業に専念。昭和三十五年、『錯乱』で直木三十五賞受賞。『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』の三大シリーズや『真田太平記』等、数々の小説で人気を博す一方、食や映画、旅に関する著作物も多く上梓した。受賞歴はほか吉川英治文学賞、大谷竹次郎賞、菊池寛賞等。平成二(一九九〇)年五月三日、入院していた東京都千代田区神田和泉町の三井記念病院で死去。小社では同じく単行本未収録のエッセイ集『一升桝の度量』(二〇一一)と初期戯曲集『銀座並木通り』(二〇一三)を刊行している。

「2022年 『人生の滋味 池波正太郎かく語りき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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