小説 日本興業銀行(5) (講談社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061847804

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  • 1〜5巻読破

    戦後日本の産業発展を支えた日本興業銀行に関する小説

    中心人物は中山素平。日本経済がいかにして発展してきたのか、その中で事業金融の雄としての興銀がどのような役割をしてきたのかと言うことが書かれている。

    5冊もあり、長いが日本興業銀行を主軸として、日本の戦後から高度経済成長前後までの日本産業史をわかりやすく描いている【戦後経済史入門書】とでもいえる。

    銀行が果たす役割についてちょっと考えさせられた・・・・・・

  • 2016/1/5読了。
    金融業界に関わる人なら、一読の価値あり。

  • 名頭取として有名な中山素平氏を中心に、日本産業の発展を裏から支えた日本興業銀行を描いたもの。日本興業銀行は、経済界に長期資金を融通するだけではなく、様々な人材を供給し、「産業金融の雄」として日本産業の土台となっていた。
    しかし、その道のりは平坦ではなく、終戦直後は戦犯銀行として、GHQから閉鎖命令を下されそうになる。また、昭電疑獄などもあり、銀行の存立が危ぶまれたりした。5冊の本のうち、2冊は戦後の混乱の時期から再建までを描いており、実はそのあたりのことは、知らなかったので、勉強になった。
    3冊目以降は、海運再編や新日鉄誕生など、業界再編における影の主役として、興銀の活躍ぶりが描かれている。
    個人的には2冊目までの、苦労した時期の方が面白く感じた。

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著者プロフィール

1939年東京生まれ。化学業界専門紙の記者、編集長を経て、1975年『虚構の城』でデビュー。以後、綿密な取材に裏打ちされたリアリティに富む経済小説を次々に発表。企業組織の不条理と戦うミドルの姿を描いた作品は、日本中のビジネスマンより絶大な支持を得ている。他の作品に『金融腐食列島』『乱気流 小説・巨大経済新聞』『管理職の本分』『破戒者たち 小説・新銀行崩壊』、などがある。

「2020年 『銀行渉外担当 竹中治夫 メガバンク誕生(4)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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