中国の歴史(三) (講談社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (574ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061847842

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    ★★★★☆ 星4つ

    [感想]
    後漢の誕生から隋の誕生までが書かれている。
    新によって、荒らされた天下は光武帝による後漢の誕生で一旦は収まるように見えたが前漢とはことなり、各地の豪族たちが力を持ち始め、最終的に後漢末期には群雄が割拠し、魏呉蜀により天下が三分される事となった。
    この三国の時代がいわゆる三国志演義の時代に該当するが物語は後漢末期の群雄割拠から三国による天下三分を経て、晋による統一までとなっている。
    しかし、晋の統一も短い期間で八王の乱が発生し、五胡十六国時代、南北朝時代のような群雄割拠の時代となり、以前よりも遥かに長い期間の乱世が続いている。
    もし、この時代の群雄割拠がそのまま継続していたら今の中国大陸はどのようになっていたのだろうか。
    しかし、秦、漢によって一度、天下が統一されたという事実は中国は一つになるべきという力が働いていたように思える。
    また、この時代は後々の中国王朝とは異なり、地方の豪族が力を持っている時代というのが印象に残っている。

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著者プロフィール

1924年-2015年。神戸市生まれ。大阪外国語大学印度語部を卒業し、終戦まで同校西南亜細亜語研究所助手を務める。61年、『枯草の根』によって江戸川乱歩賞を受賞し、作家活動に入る。その後、93年、朝日賞、95年には日本芸術院賞を受賞する。主な著書に『青玉獅子香炉』(直木賞)、『玉嶺よふたたび』『孔雀の道』(日本推理作家協会賞)、『実録アヘン戦争』(毎日出版文化賞)、『敦煌の旅』(大佛次郎賞)、『茶事遍路』(読売文学賞)、『諸葛孔明』(吉川英治文学賞)、『中国の歴史』(全15巻)などがある。

「2018年 『方壺園 ミステリ短篇傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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