イエスに邂った女たち (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 42
感想 : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (137ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061848153

感想・レビュー・書評

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  • 初読み遠藤周作。いちキリスト者として、遠藤さんの独特のものの見方が実に面白かったです。マグダラのマリアについての項目やちょっと悪女っぽい女性が遠藤さんのお好み?「この女は口説けそう。この女はお堅いからちょっと…」みたいな不遜なユーモアある(?)視点も垣間見れて、楽しく読ませていただきました。ほかの本も読みます。

  •  先日「遠藤周作で読むイエスと十二人の弟子」を読んだ。そちらは生前のエッセイや著書からの引用でまかなっていたが、本書は全編を通じて遠藤節が味わえる。
     『赤毛のアン』シリーズの中に「求婚する前に、彼女の父親の支持政党と母親の教派を調べておけ」という処世術が出てくる。男性と女性で信仰のありようが違うのは、今も昔も変らない。

     思うに、多神教のはびこる未開のヨーロッパへ布教するには、十二使徒や聖母・マグダラ両マリアのタレント性が不可欠であろう。

     第9章「かくれ切支丹のマリア」は興味深い。切支丹の教義の中で、イエスの贖罪の対象は人類に非ず、まさかの……。

  • 12.7.9

  • タイトル:イエスに逢った女たち
    著者:遠藤周作
    発行日:1990年
    出版社:講談社文庫
     イエスに関わった人物たちの話で、妹のマリアはもちろん、ヘロデという王様もでてきます。
    普段のイエスの話とは違った深い話が書いてあるのでとても興味深かったです。

  • 色々とわかりやすくてよかったです。
    女性のことについてわかりにくいこととかがあったので、これを読んで「あ〜そういうことか!」っと思ったり、わかったりすることがありました^^

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著者プロフィール

作家。1923年東京生まれ。慶應義塾大学仏文科卒業。フランス留学を経て、1955年『白い人』で第33回芥川賞受賞。1958年『海と毒薬』で新潮社文学賞・毎日出版文化賞受賞。1966年『沈黙』で谷崎潤一郎賞、1980年『侍』で野間文芸賞、1994年『深い河』で毎日芸術賞を受賞。1995年文化勲章を受章。1996年、73歳で永眠。

「2023年 『自分づくり~新装版~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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