主殿(とのも)の税―田沼意次の経済改革 (講談社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061849419

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  • 田沼意次と吉良上野介は悪の象徴という時代から田沼は経済に明るい先駆者という評価されるようになった。本作はそのような評価をせず、何をしたのか、を積み重ねて作品化している。歴史上の人物も高尚な理想からではなくひどく私的な欲望から政策が生まれるので今の政治家と変わらない。

  • 徳川家治の恩に報いようと奔走する意次というのは、面白い意次像だ。意次の立場やその変遷と、財源を求める視線の推移、失脚と、当時の幕府の構造も絡めて進んでいく物語はなかなか読み応えがあるし、面白い。

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著者プロフィール

佐藤 雅美(さとう・まさよし)
1941年兵庫県生まれ。早稲田大学法学部卒。デビュー作『大君の通貨』で第四回新田次郎文学賞を受賞。1994年『恵比寿屋喜兵衛手控え』で第110回直木賞を受賞する。著作に『御奉行の頭の火照り 物書同心居眠り紋蔵』『頼みある仲の酒宴かな 縮尻鏡三郎』『関所破り定次郎目籠のお練り 八州廻り桑山十兵衛』『知の巨人 荻生徂徠伝』などがある。2019年7月逝去。

「2021年 『恵比寿屋喜兵衛手控え 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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