- Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061849785
作品紹介・あらすじ
大韓航空機の謎を多角的に解明してきた著者が、その後さらに驚くべき新事実を発見。ここにコース逸脱の核心に迫り、スパイ説の虚構をはぐ。事件全体がブラック・ボックスに封じ込められたまま、歴史の中に置き去りにされようとしている。再発防止のための方策を立てる上で、この事件から何を学ぶべきか。
感想・レビュー・書評
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本書は、1983年(昭和58年)に起きた大韓航空機撃墜事件をテーマに書かれたノンフィクション作品です
もともと、事件から1〜2年後に書かれた「撃墜・上」「撃墜・下」「ブラックボックス」の3部作を、1991年の文庫化に当たり、追記などを行い、「撃墜 上・中・下」として刊行されたもので、これはその下巻に当たります。
上巻は当時冷戦状態にあった米ソ間の「情報戦争」、中巻は「高度技術システムの落とし穴」をテーマに書かれていたが、本巻は中巻(当時の「撃墜・下」)に対する反論や珍説などに対する再反論的な形で、中巻と同様に技術的考察が長々と書かれている。
個人的に事故報告書でもない本書(及び中巻)にここまで詳しい技術的考察が必要であったのかは疑問である。
著者は、検証のために必要であるという
また、確かに素材をどういうアプローチで扱い、考察し、どのような結論を導き出したのか、という点ではおもしろいのだが、やはり蛇足感は否めない。
ちなみに、現在ではソ連政府が提出したブラックボックスの解析等から、スパイ説などの珍説は荒唐無稽でしかなく、事故原因は可能性の高い説の提示という形で結論付けられている。
残念ながら本著作は発売時期等がそれより以前であり、そこまでの言及はない。
本作を読み、若干の興味を持ったので、事故原因の解明部分及び韓国国内での対応について関連書籍を読みたいと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
(1994.06.18読了)(1991.10.22購入)
大韓航空機事件
(「BOOK」データベースより)amazon
大韓航空機の謎を多角的に解明してきた著者が、その後さらに驚くべき新事実を発見。ここにコース逸脱の核心に迫り、スパイ説の虚構をはぐ。事件全体がブラック・ボックスに封じ込められたまま、歴史の中に置き去りにされようとしている。再発防止のための方策を立てる上で、この事件から何を学ぶべきか。
☆関連図書(既読)
「撃墜(上)」柳田邦男著、講談社文庫、1991.08.15
「撃墜(中)」柳田邦男著、講談社文庫、1991.09.15
著者プロフィール
柳田邦男の作品





