ダンス・ダンス・ダンス 下 (講談社文庫 む 6-12)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 68
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  • Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061850064

感想・レビュー・書評

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  • ★2.5かな。
    どうやら『ノルウェイ』の次の作品みたいだけど、こりゃアンチは飛びつく内容かと。現時点の作家の到達点からの振り返りもあるが、悪とか嫉妬とか人間のダークサイドが全く表現されていない気がする。ただただ内向的な男の煮え切らないお噺。「踊り続けるんだ」というキャッチーな言葉だけが宙を漂っている感じで、『ノルウェイ』の次、あるいは羊シリーズという観点からも後退感を受ける。

  • キキの線が手詰まりになり、ユキと一緒にハワイに行く僕。


    再読のはずなんですが、ハワイに行ってたなんて全く覚えて無かった。
    ハワイ?
    北海道との情景の差が激しい。

    僕とユキの会話が好きです。13歳ということを置いておいて、きちんと彼女と向き合っている僕に「大人だなぁ」と感心する。

    意外なほどのハッピーエンドなんですが、最後のいるかホテルでのシーンは本当に夢なんでしょうか?
    まさか!ユミヨシさんと一緒にあちら側に行っちゃうの⁉︎とハラハラしました…

    現実の世界といるかホテルやホノルルの死の部屋のような世界との境界が曖昧な世界観に引き込まれます。
    心象風景ということなのか。

    このシリーズは終わりですが、「壁抜け」や「喪失」など特徴的な表現やテーマだけでなく、珍しい苗字だから行く先々で電話帳で同じ苗字を探す、とかの小ネタが別の作品との繋がりを感じて面白かったです。

  • たまらん

  • 人は誰しも現実と非日常というふたつの世界を意識の中で行き来しているのではないか?自分の為の世界。失われたもの、失いたくないもの、様々な思いが錯綜し、また出口の見えないまま、大抵は終わりを迎える。

  • 久しぶりに読みました。
    小説っぽくて、楽しい。
    「村上春樹っぽい」かっこよさがあふれている本だと思います。
    ユキがとってもキュート。
    ハワイに行くから読もうと思ったのに、帰ってきてようやく読み終わりました。
    ラストシーンが好きです。

  • 何度読んでもこのラストには感動させられる。ずっとダンスを踊り続けてきた主人公が現実とのつながりを取り戻す場面である。ユミヨシさんのやさしさとやや残る緊張とがバランス良く、主人公の現実帰還を後押しする。温かな気持ちになる、大好きな場面だ。
    ユキの描写と活躍が楽しい。エンター性もあり、村上作品の中で個人的に1、2を争う好きなものである。
    おそらく8回目。今回も楽しませてもらいました。

  • ブクログ登録日以前の読了の為レビュー無しです
    ※興味グラフ表示させる為に入力してあります

  • 「後悔するぐらいなら君ははじめからきちんと公平に彼に接しておくべきだったんだ。少なくとも公平になろうという努力くらいはするべきだったんだ。でも君はそうしなかった。だから君には後悔する資格はない。全然ない」

    主人公が放つこの言葉が、高校1年生の自分には強烈に突き刺さった。

  • これといった特徴のないような主人公の淡々とした語り口に引き込まれて読まされる。
    舞台がころころ変わるのに違和感なく読み進められるのがさすが。

  • おもしろかったなー。
    骨は誰のなんだろうってちょっとどきどきしながら読み進めていく。

    そして本当に村上春樹は食べものをおいしそうに書くなといつも思う。
    本物のハンバーガー食べたいな。

  • 20101125

  • 下巻のみ。

  • 学生時代、当時カノジョだった今のヨメから借りて、そのまま俺のものになった本。

    青春三部作の続編。

  • ステップを踏むこと、みんなより上手に。
    真実はいつも残酷。

  • 090921(a 091019)

  • £1.00

  • む−6−12

  • メイが死に、「僕」はユキと共にハワイに行く。
    そして片腕の詩人に会い、彼もまた死んでいく。
    六体の白骨死体は誰を指すのか。
    ステップを上手く踏んだ先には何があるのか


    「かっこう」

  • 一回り。
    途中から、本当にダンスしているように思えてくるから不思議。この特殊な世界観に飲み込まれるような気もしてくる。けれど、現実的で、非現実的。携帯電話やパソコンが無い時代でありながら、現代的な気もする。
    不思議。

  • 五反田君・ジャンクフード・ピナコラーダ

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著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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