ダンス・ダンス・ダンス〈下〉 (講談社文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061850064

感想・レビュー・書評

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  • デビュー25周年ということで、
    青春3部作+ダンス・ダンス・ダンスを読み終えた。

    「風の歌を聴け」
    「1973年のピンボール」
    「羊をめぐる冒険」(上)(下)
    「ダンス・ダンス・ダンス」(上)(下)

    考え深いことがぎっしりつまっていて、満腹。満腹。
    最後に読んだからかも知れないがダンス・ダンス・ダンスは
    非常にインパクトがあった。哲学風ミステリー小説とでも
    いうべきだろうか。

    特に入口と出口の世界観には腑に落ちる心境。
    ちょっとだけこの小説からひらめいた入口と出口の
    世界観を披露。


    この世に生まれてきて自分は人と接することで
    少しずつ自分の人生観や世界を作ってきた。

    そしてその自分が作ってきた世界(部屋)には
    入口と出口があって、そこに他人が入ってきては
    何らかのアピールをして出口から出て行く。
    すぐに出て行く人もいれば、ずっといすわっていく人もいる。

    だれもその部屋の中にいないときは、そう「孤独」を
    感じて、一生懸命自分をアピールして自分の部屋へ
    他人を招待する。他人がつまんないと感じれば自分の
    気持ちに関係なく容赦なく出口から出て行く。

    この繰り返しで自分の部屋をどんどんと成長させていく。
    現在自分の世界(部屋)には妻がいるがいつ何かのはずみで
    出口から出て行くかもしれない。親や友達や会社の人も同様だ。
    逆に入口から新たな人が現れるかも。

    ん?もし自分が他人の世界の入口に入った場合は
    どうなるか?

    そう。自分の部屋は誰もいないか他人が居座って
    いるのだ。そして他人の世界に飽きた自分は
    他人の出口から出て自分の入口を通って自分の部屋に
    入っていく。そして自分の部屋に誰かいた場合。
    「待たせてごめんね」
    「あー誰かいるよー」
    などその時の気分次第。そこで不快感がおきたときそれが
    世にいう「自分の居場所がない」となる。

    そして。。。。。考えると底なし沼。でもおもしろいのだ。

  • レヴューは上巻に書いたので省略。群ようこの隣に置いてあって、本当に気まぐれで手に取ったんですよねぇ。

  • この作品は村上春樹の全作品中最も明るく華やいだ雰囲気を持ち、外に開いた作品ではないかと思う。時を経たことで主人公のスタンスも微妙に変わり、以前には無かったユーモアが加味されている。そして、その可笑しさは物語の雰囲気を作る上で重要な役割を果たしている。脇を固める登場人物も、娼婦や警察、芸能人、写真家、小説家、詩人など皆個性的で、特に14歳の少女ユキの描写は非常に上手く、彼女と主人公の掛け合いはこの作品の見所の一つだ。場面も、北海道、東京、ハワイと様々に変わり、飽きさせない。

  • ハワイ行きたい

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著者プロフィール

村上春樹(むらかみ はるき)
1949年、京都府京都市伏見区生まれ、兵庫県西宮市芦屋市育ち。早稲田大学第一文学部映画演劇科卒。大学在学中にジャズ喫茶「ピーター・キャット」を国分寺・千駄ヶ谷に開店していた(1981年、店を人に譲渡)。1979年にデビュー作の「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞。谷崎潤一郎賞、読売文学賞、朝日賞など数々の受賞歴がある。2006年にフランツ・カフカ賞、2009年にイスラエルのエルサレム賞受賞。ノーベル文学賞に最も近い作家の一人と言われており、毎年発表時期に日本国内でニュースになる。事実、村上春樹作品は全世界で翻訳されており、アメリカ・アジアでの評価がとりわけ高い。フィッツジェラルドやレイモンド・カーヴァーなどの作品の翻訳も手がけ、翻訳家としての仕事も高い評価を受ける。翻訳と創作活動を交互に行うことで、作風を変化させ、作家としての成長を続けている。新作が発表されるたび大きな話題となるが、近年は特別番組「村上RADIO」にてラジオDJも務め(不定期放映)、数々の名言も注目を集める。代表作に『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』。2019年7月31日に『神の子どもたちはみな踊る』が舞台化。アメリカのサックス奏者スタン・ゲッツの伝記翻訳を2019年8月刊行。2019年9月10日発売の『文藝春秋』10月号で「至るところにある妄想 バイロイト日記」を寄稿。

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