有明の別れ (講談社文庫 な 26-4)

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  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061850262

感想・レビュー・書評

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  • 平安時代にこんなに萌える物語があったとは!男装の麗人・尚久と彼を”男でもいいから”慕う帝のラブな気持ちがてんこ盛りの物語。女性が聞いたらいやな事件も起きますが、ともかくこの二人に集中して読むだけでも悶えます。

  • 戦後に見つかった、平安時代末期の華麗なスーパーヒロイン物語です。光源氏並みの容姿・才能の貴公子が実は女性、帝に押し倒された後は国母・女院として栄華を極め、ずっとオンリーワンとして愛され続ける。男性の時も女性の時も理想的なキャラとして語られます。
    後半は名目上の甥の恋愛を語りつつも、常に女院が理想の女性であることが強調されます。未完なのでラストはなし。作者はどうするつもりだったのでしょうね。
    萌えが歴史あるものだと実感できて、私は嬉しいですね。

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著者プロフィール

明治四十一年(一九〇八年)、東京・銀座に生まれる。代々医師の家の生まれ、東京大学法学部、経済学部を卒業。小説家のほかに経済学者の顔を持ち、長く大学で経済学の教鞭をとる。昭和三十一年「燈台鬼」で第三十五回直木賞を受賞。一躍人気作家となり、時代小説、歴史小説を執筆するようになる。デビュー作『出べそ物語』、『子守の殿』(オール読物新人賞)『細香日記』で吉川英治文学賞を受賞。人気シリーズとして「月形兵庫シリーズ」はよく映像化されている。昭和五十四年(一九七九年)死去。

「2023年 『傍若無人剣』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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