十字屋敷のピエロ (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061850453

作品紹介・あらすじ

ぼくはピエロの人形だ。人形だから動けない。しゃべることもできない。殺人者は安心してぼくの前で凶行を繰り返す。もし、そのぼくが読者のあなたにだけ、目撃したことを語れるならば……しかもドンデン返しがあって真犯人がいる。前代未聞の仕掛けで推理読者に挑戦する気鋭の乱歩賞作家の新感覚ミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • 埼玉県の某書店で伊坂幸太郎さんの選書のうちの一冊だった本。
    (その他の本は西村京太郎「華麗なる誘拐」、山口雅也「生ける屍の死」、大江健三郎「芽むしり仔撃ち」、ジョン・アーヴィング「ホテル・ニューハンプシャー(←!。僕の人生におけるフェィバリット本の一つ。最高!)」)

    こういう古典的なフーダニットはあまり得意じゃない。けど、面白く読めたし、最後は唸らされました。
    さすがです。

    伊坂さんの推薦文ポップには「三部作みたいなこと書いてあったのに、いまだこれ一冊なので、続きのアイデアをいただいて自分で書きたい」みたいなことが書いてあった(笑)
    それ、ぜひ読んでみたい!

  • 30年くらい前の作品なので、ミステリーとしてはある意味典型的なネタなんだが、まず、物語として、また、ストーリー構成の点から言っても純粋に楽しめる1冊。ジグソーパズルや知恵の輪なんかが出てきて、さて、どんな展開なのかって期待させる。

  • ピエロの設定が面白いフーダニットミステリー。後半になるにつれ、犯人はこいつだ! と想像がついてしまい、没入はできなかったが、お互いの思いのズレ、違いが殺意に繋がる事実として明らかになった時、せつない気持ちに...。

  • 面白かった
    あ、こいつが犯人だなーと後半に差し掛かって予想していたら
    え?!おまえかーーー!!みたいな
    んで、おまえも、えーーー??!?!?
    おおおおお………
    まじか
    ってなったWWW

    おすすめ!!!

  • 初期の頃の東野作品。
    ピエロの人形がその目で見たものを読者だけに語ってくるという設定ですが、しっかりフェアでありつつ、伏線、ミスリードありで当然の如く読んでて騙されましたw
    ただタイトルを張るほどそこまでピエロが目立ってないような気も。
    まぁラストで十分驚かされたのでまぁいいか!

  • 殺人事件が起きたところに、必ずいるピエロの人形。
    不幸を呼ぶピエロ。
    そんなピエロから見える視点も織りまぜながら、話が進んでいく。

    十字の形をしたお屋敷。
    そこで殺人事件が起こる。
    会社社長とその秘書(愛人)が殺される。
    その社長の奥さんは、以前自殺をしていた。
    でも、その自殺もなんだか怪しくて…。
    犯人は誰なのか。

    早い段階て犯人が捕まるんだけど、どうやらそれは違うみたいで
    いろいろと二転三転していく感じか東野圭吾さんっぽかったよー。

  • 2011年。人生初の小説。
    書店で何気なく手に取った一冊。
    当時は東野圭吾さんの名前もどんでん返しという言葉すら知らなかった。

    そしてこの一冊が僕のその後の生活パターンを大きく変えることになった。そんな特別な一冊。

  • シリーズ物かと思ったけど、違うみたい。ピエロと悟浄の今までと、これからが気になりました。

  • 面白い。ピエロの設定が面白い。
    個人的には好きな作品。

  • 面白く読ませてもらいました。
    かなり古い作品だけど、さすがだと思う。人形の目線で読者にだけ情報を与えてくれる方法は面白いし、作家発想は相変わらず他に類をみないかな。
    何となく中盤から犯人はわかってしまったが、人形にミスリードさせられたり、複雑な人間関係などトリックを上手く使っていると思う。
    残念なのが、何か演劇を観ている様な感じだったかな。
    最後は切ないと思いましたかね。
    東野圭吾好きならコレクションものですね。

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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