「東大経済卒」の十八年 (講談社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061850576

感想・レビュー・書評

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  • 1970年4月に東大経済学部を卒業した人たちの現在(1988年)までを追った話。だいぶ昔に取材されたものなので、その後の合併やら吸収やらで今はない企業名などもちらほら。世の無常を感じる。

    昔の経済卒なので、エリート街道まっしぐらな人しかいないのかと思いきや、意外に途中で方向転換した人もいた。東大闘争というのは彼らに少なからず影響を及ぼしているようだったが、その話と現在の話の関連がイマイチピンとこなかった。元々雑誌連載の記事だったので、コンパクトにまとめられているのだろうが…また、会社員への取材であれば、企業広報課を通さねばならないことも多かったらしい。そのせいもあるのだろうか。

    自営業や新興企業で頑張ろうとしている人の話が興味深かった。こちらの方が具体的なエピソードを語ってくれているように感じる。今(2012年)は一体どうしてるんだろう。丸美屋の阿部豊太郎氏は現役の社長。

  • 1970年に東京大学を卒業した人に18年後、日本で今も重宝される現役・ストレートであればジャスト40歳を追いかけてインタビュー。

    前書きで著者がいうとおり、これは「男たち」の物語なので、その銃後にいた妻の物語りも気になるところである。(ほとんどが妻帯者なので)
    とはいえ、団塊の世代。
    そして、1969年、東大が入学試験を中止せざるを得ないような混乱の中で学業を修めたエリートたち。
    高度経済成長の真っ只中で、日本を作り上げてきた、昨今の勤労感謝の日の主役といえるかもしれない。

    大企業で出世を果たした人、途中で起業した人、会社を辞めたりはじめから家業を継いだ人。
    東大生とはいえ、いろんな人生がある。
    ワーク・アンド・ライフ・バランスを考える上では、十分今日的である。

    なぜか、城繁幸著『3年で辞めた若者はどこへ行ったのか』(ちくま新書)はこれとスタイルだけは似てます。思想は真逆。

  • 鎌田慧

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著者プロフィール

ルポライター。『残夢――大逆事件を生き抜いた坂本清馬の生涯』(金曜日)、『大杉栄――自由への疾走』(岩波現代文庫)など、明治大正期の社会主義者、無政府主義者を描いた作品も多い。「さようなら原発」運動、「戦争をさせない」運動などの呼びかけ人。

「2017年 『軟骨的抵抗者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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