- Amazon.co.jp ・本 (399ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061850583
感想・レビュー・書評
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言わずと知れた戦国の英雄、織田信長を題材とした小説。
その彼の生涯と取り巻く歴史を単なる英雄物語ではなく、リアルに、質実剛健に描こうとする筆者の意思が感じられる作品。信長の世界飛躍への夢の名残を残して、物語は幕を閉じる。
全体としての出来はそれなりだとは思うのだけど、なにかもう一つ物足りない感じも覚える。筆者の物語を織りなすペースが、読者の盛り上がりのリズムとシンクロしにくいものなのかもしれない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
熱すぎる!
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家督相続〜美濃攻め(墨俣手前まで
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文体が淡々しているので、心理投影ができるとか感情移入ができるといった事はないです。堅めの文章で丁寧に描かれています。信長が方言を使っています。信長好きならまず通っておきたい作品。
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(1992.09.30読了)(1992.06.21購入)
(「BOOK」データベースより)
尾張半国を従えて、国守大名に成り上る寸前に、父信秀は病死した。内外に敵ばかりの家督を継いだ信長は、骨肉争う内戦を勝ち抜き、勇猛果断な進退と、徹底した諜報調略で、凄絶な乱世を切り開き、遂に強敵今川義元を、桶狭間に討ち取った。臈たけた吉野との愛情が、唯一の心のやすらぎである日々。
著者 津本陽
1929年和歌山県生まれ。
東北大学法学部卒業。
1978年、「深重の海」で第七九回直木賞受賞
1995年、「夢のまた夢」で第二九回吉川英治文学賞受賞 -
天下統一に向けてまい進する織田信長。 しかし実際には強敵に囲まれいくつもの撤退を繰り返しながら各個撃破していく。 厳しい状況の中合理的に判断して局面を切り抜けていく姿に勇気付けられた。
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和歌山などを舞台とした作品です。