下天は夢か(二) (講談社文庫)

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  • 講談社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061850590

感想・レビュー・書評

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  • 言わずと知れた戦国の英雄、織田信長を題材とした小説。
    その彼の生涯と取り巻く歴史を単なる英雄物語ではなく、リアルに、質実剛健に描こうとする筆者の意思が感じられる作品。信長の世界飛躍への夢の名残を残して、物語は幕を閉じる。

    全体としての出来はそれなりだとは思うのだけど、なにかもう一つ物足りない感じも覚える。筆者の物語を織りなすペースが、読者の盛り上がりのリズムとシンクロしにくいものなのかもしれない。

  • いよいよ一向宗との戦いが始まる!

  • 美濃攻め〜本願寺・一向一揆との戦い

  •  津本陽版信長公記。全4巻中2巻。

     美濃攻略〜姉川合戦迄。信長公の小説をたくさん読んではいないが、義昭上洛の露払い戦において、三好党の六角承禎の守る箕作城・観音寺城攻略戦にここまで筆を割いているのは見たことがない。
     一方で、稲葉山城攻略をここまで簡略化しているのも…。
     そういう意味で戦記描写に特化する著者らしさは感じられるが、面白いかと言われると、うーんとなってしまう。

     また、信長記ではなく、太閤記のごとき藤吉郎の活躍ぶりと描写の多さは少し笑ってしまった。

     ただし、延暦寺など仏教権門が交通と商業を掌握していた。これを前提に、信長の叡山焼き討ちの主要因を、交通網・商圏の支配権争奪戦と見たのがなかなか印象的。

  • (1992.11.03読了)(1992.07.01購入)
    (「BOOK」データベースより)
    鉄砲と集団戦法によって、近代化された好戦的織田軍は、尾張全土を平定し、積年の難敵美濃の斎藤を討滅した。諸国の地侍を結集し、楽市楽座の画期的経済策を成功させ、上洛を果たした信長は、越後の上杉、甲斐の武田、中国の毛利等の戦国大名群から抜きん出る、天下統一の野望をもつに到った。

    ☆津本陽さんの本(既読)
    「下天は夢か 一」津本陽著、講談社文庫、1992.06.15

  • 鉄砲と集団戦法によって、近代化された好戦的織田軍は、尾張全土を平定し、積年の難敵美濃の斎藤を討滅した。諸国の地侍を結集し、楽市楽座の画期的経済策を成功させ、上洛を果たした信長は、越後の上杉、甲斐の武田、中国の毛利等の戦国大名群から抜きん出る、天下統一の野望をもつに到った。

  • 和歌山などを舞台とした作品です。

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著者プロフィール

1929年和歌山県生まれ。東北大学法学部卒業。78年に『深重の海』で直木賞受賞。その後、織田信長を描いた『下天は夢か』がベストセラーになる。95年『夢のまた夢』で吉川英治文学賞、2005年菊池寛賞受賞。1997年に紫綬褒章を、2003年には旭日小綬章を受章。剣道三段、抜刀道五段で武術全般に造詣深く、剣豪小説をはじめとして多くの武道小説を執筆。2018年5月26日逝去。著書に『明治撃剣会』『柳生兵庫助』『薩南示現流』『雑賀六字の城』『修羅の剣』『大わらんじの男』『龍馬』など多数。

「2022年 『深淵の色は 佐川幸義伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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