小説十八史略(一) (講談社文庫)

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  • 講談社
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レビュー : 62
  • Amazon.co.jp ・本 (534ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061850774

作品紹介・あらすじ

夏に先だつ幾千年、中国中原に君臨した神々。時代は下り、やがて殷へ。暴君紂王を倒して次なる世界を開いたのは周だった。その周を大動乱をへて秦に統一される。-英雄は激動の時代に生まれる。大陸も狭しと潤歩したあまたの梟雄豪傑たち、そして美姫。その確執葛藤の織りなす人間模様を活写。

感想・レビュー・書評

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  • 三国志に興味を持ったら次はこれ!教科書の中では単なる固有名詞だった煬帝や趙匡胤が命を吹き込まれ生き生きと登場する。


  • 日を射る者
    酒池肉林
    天道は是か非か
    竜の唾から
    怪腕自滅
    春秋の友情
    覇者をつくる男たち


    復讐は我がいのち
    兄弟逃亡
    怨念は消えず
    あざやかな恩讐
    怨霊さまざま
    逃亡者
    王位転々
    日暮れて道遠し
    囚人部隊は行く
    臥薪嘗胆
    呉宮の蝶
    恩讐の道
    春秋の終幕


    兵法の名門に生まれて
    いざり軍師
    いまや宰相
    百家争鳴の裏方
    危険な綱渡り
    鶏鳴狗盗


    人呼んで鬼谷先生
    謀略学校
    身は裂けても
    泪羅に沈む
    同門の弟子
    追放令くだる
    孤独な少年王
    巨根の長信侯
    骨肉の争い


    二重逃走
    詭策あるのみ
    易水の歌
    事は成らず
    老将軍再登場
    天下は一つ
    復習謀議
    空とぶ鉄椎
    博浪沙始末
    太公兵書



    三皇五帝から秦までが書かれている。

  • 巻数の多い小説ですが、陳瞬臣ファンの私としては、何回読み返しても、飽きません。
    通読するのに時間がかかりますが、いにしえの中国の歴史に登場する有名・無名の人物の、政治・思想・賢者・愚者・教え・悟りなど、現代でも通用しますね。
    例えば、「酒池肉林」など、人の弱みにつけ込んで、弱体化をはかる政治手法は、秀逸です。
    特に、今の日本の政治家達には、自分の政事(まつりごと)を問う「バイブル」として、ぜひ読んで欲しいものです。

  • 中国好きになった原点。高校時代、中国史はこの本を読むだけで十分だった。
    なにより、時代と共に変わっていく登場人物がみんな魅力的だった。

  • この本を読んで中国全体の歴史に興味を持ちました。

    とにかく鮑叔牙に惚れた。

  • 殷周革命から始皇帝による中華統一までが書かれている。
    春秋戦国時代にあまり詳しくない自分でも知っているような人物や故事を中心に書かれていたため、とても読みやすく楽しい内容だった。
    いままではバラバラに存在していた知識の時系列と関係性を構築することができた。
    [more]
    日本の戦国時代が実力主義であるというが、『戦国時代』の言葉の基となった中国の戦国時代も負けず劣らず、実力主義だったのはなるほどと思ってしまったよ。
    ちょっと驚いたのは終盤に前漢の主要人物である張良が登場した事には驚いた。よくよく考
    えれば、秦は短命に終わっているから当然の事だった。

  • 古代中国、特に春秋戦国時代の話を知りたかったので購入。
    時代は殷から秦の統一、楚漢戦争の序盤まで。
    代表的なエピソードを拾って小説にしてあるので、どれも興味深く読めた。
    だが数多ある英雄譚を全て拾うわけにもいかず、後の時代に引用されているような人物が意外と居なかったりする。もっと多くの人物を知りたいとか古代中国を詳しく知りたいと思うなら、別の本で補完するのは必須かと思う。
    この本はあくまで小説なので、元の記録から肉付けや脚色をして物語として読みやすくしてある。
    それは良い点なのだが、本書を古代中国の入り口にしたのでどこまで史書に書かれていたものなのか、十八史略の時点で追加されたものなのかこの小説で追加されたのかの判断が難しい。既に知っていたエピソードで比較すると、かなり大きく脚色されている気もする。
    解説もしっかりされているので、当時の文化や情勢を頭に入れながら読んでいくことが出来る。
    これまで興味はあれどよく分かっていなかった春秋戦国時代に、分かりやすく導いてくれた本だと思う。

  • 中国の歴史に興味が湧いて最初はこれが良いという意見を参考に全巻まとめ買いしましたがわかりやすいしとても面白かった…!

  • 夏を伝説の国とし、殷の紂王の時代から始まる。この当時はそう考えられていたからやむを得ないか。悪女の第1号、妲己を周の周公旦が育てた!本当!そうであれば稀代の悪女も悲劇の運命。それにしても美女(概して悪女)のオンパレードは凄まじい。ほうじ、夏姫、驪姫、始皇帝の母…。それだけ傾国美女が多いとのことだろう。西施は范蠡が育て、後年は范蠡とともに過ごした!これも驚いたが、実は呉越の話は史記や春秋左伝のような正史には登場せず、呉越春秋などの野史にしか登場しないため、実在人物かどうか不明という。第1巻では秦の始皇帝の全盛時代で終わる。始皇帝がなぜ趙の都邯鄲で生まれ、秦王家とは血の繋がりがないのに、秦王・子楚の子供として育てられ、実の父・呂不韋との関係など実にリアリティがあった。

  • 中国の古代史が理解できる本。
    ややスピードが速く感じるものの、大まかな流れは楽しみながらわかります◎
    中国史に興味がある方は是非読んで欲しい小説です。

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著者プロフィール

1924年-2015年。神戸市生まれ。大阪外国語大学印度語部を卒業し、終戦まで同校西南亜細亜語研究所助手を務める。61年、『枯草の根』によって江戸川乱歩賞を受賞し、作家活動に入る。その後、93年、朝日賞、95年には日本芸術院賞を受賞する。主な著書に『青玉獅子香炉』(直木賞)、『玉嶺よふたたび』『孔雀の道』(日本推理作家協会賞)、『実録アヘン戦争』(毎日出版文化賞)、『敦煌の旅』(大佛次郎賞)、『茶事遍路』(読売文学賞)、『諸葛孔明』(吉川英治文学賞)、『中国の歴史』(全15巻)などがある。

「2018年 『方壺園 ミステリ短篇傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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