小説十八史略(一) (講談社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (534ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061850774

作品紹介・あらすじ

夏に先だつ幾千年、中国中原に君臨した神々。時代は下り、やがて殷へ。暴君紂王を倒して次なる世界を開いたのは周だった。その周を大動乱をへて秦に統一される。-英雄は激動の時代に生まれる。大陸も狭しと潤歩したあまたの梟雄豪傑たち、そして美姫。その確執葛藤の織りなす人間模様を活写。

感想・レビュー・書評

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  • 漢文で読む十八史略を、小説で読むことができる。しかも蘊蓄もついており、興味が尽きない。筆者独自の解釈などはあらかじめ断った上でこうではないかと書かれており、親切である。
    神話時代の殷以前から少し触れられており、面白い。始皇帝までがこの間で描かれている。
    高校生ごろこの本を読んだのを改めて読み返してみる。印象的な話が多かったせいか、結構覚えていたが、それでも面白い。

  • 三国志に興味を持ったら次はこれ!教科書の中では単なる固有名詞だった煬帝や趙匡胤が命を吹き込まれ生き生きと登場する。

  • これぞ列伝


  • 日を射る者
    酒池肉林
    天道は是か非か
    竜の唾から
    怪腕自滅
    春秋の友情
    覇者をつくる男たち


    復讐は我がいのち
    兄弟逃亡
    怨念は消えず
    あざやかな恩讐
    怨霊さまざま
    逃亡者
    王位転々
    日暮れて道遠し
    囚人部隊は行く
    臥薪嘗胆
    呉宮の蝶
    恩讐の道
    春秋の終幕


    兵法の名門に生まれて
    いざり軍師
    いまや宰相
    百家争鳴の裏方
    危険な綱渡り
    鶏鳴狗盗


    人呼んで鬼谷先生
    謀略学校
    身は裂けても
    泪羅に沈む
    同門の弟子
    追放令くだる
    孤独な少年王
    巨根の長信侯
    骨肉の争い


    二重逃走
    詭策あるのみ
    易水の歌
    事は成らず
    老将軍再登場
    天下は一つ
    復習謀議
    空とぶ鉄椎
    博浪沙始末
    太公兵書



    三皇五帝から秦までが書かれている。

  • 巻数の多い小説ですが、陳瞬臣ファンの私としては、何回読み返しても、飽きません。
    通読するのに時間がかかりますが、いにしえの中国の歴史に登場する有名・無名の人物の、政治・思想・賢者・愚者・教え・悟りなど、現代でも通用しますね。
    例えば、「酒池肉林」など、人の弱みにつけ込んで、弱体化をはかる政治手法は、秀逸です。
    特に、今の日本の政治家達には、自分の政事(まつりごと)を問う「バイブル」として、ぜひ読んで欲しいものです。

  • 中国好きになった原点。高校時代、中国史はこの本を読むだけで十分だった。
    なにより、時代と共に変わっていく登場人物がみんな魅力的だった。

  • この本を読んで中国全体の歴史に興味を持ちました。

    とにかく鮑叔牙に惚れた。

  • [夏に先だつ幾千年、中国中原に君臨した神々。時代は下り、やがて殷へ。暴君紂王を倒して次なる世界を開いたのは、周だった。その周も大動乱をへて、秦に統一される。――英雄は激動の時代に生まれる。大陸も狭しと濶歩したあまたの梟雄豪傑たち、そして美姫。その確執葛藤の織りなす人間模様を活写。<全6巻>]

    「中国の歴史書(正史)の面白いところばかりをとりあげたもので、それをまた小説仕立てで書き上げたものだから、面白くないわけがない!中国史は苦手、複雑、漢字多い・・と思い込んでいるあなた、まずはこの本を読んでみて。きっと中国史への理解度がグンと上がるはず。史実ではなく、「小説」であることは忘れず、エピソードを楽しんで。」(『世界史読書案内』津野田興一著 の紹介より)

  • 春秋戦国時代とか、言葉だけ知ってたけどどういう時代だったのか全く知らなかったのでとても勉強になった。
    滅茶苦茶面白いうえに歴史、地理、文化、故事成語まで学べる一粒で何度でも美味しい作品。頑張って全巻読みたい。

  • 4-06-185077-6 C0193¥940E


    小説十八史略 ①

    講談社文庫 ち1-42.

    著者:陳舜臣(ちん しゅんしん)

    発行所:株式会社講談社

    1992年1月15日 第1刷発行
    2020年5月27日 第64刷発行

    ※初出 サンデー毎日 1974年1月6日~1977年6月20日

    初版1977年11月30日 毎日新聞社刊

    ※ハードカバーの毎日新聞社刊行の物の所持 こちらの方が読みやすい。そろえるなら文庫版。

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著者プロフィール

1924年-2015年。神戸市生まれ。大阪外国語大学印度語部を卒業し、終戦まで同校西南亜細亜語研究所助手を務める。61年、『枯草の根』によって江戸川乱歩賞を受賞し、作家活動に入る。その後、93年、朝日賞、95年には日本芸術院賞を受賞する。主な著書に『青玉獅子香炉』(直木賞)、『玉嶺よふたたび』『孔雀の道』(日本推理作家協会賞)、『実録アヘン戦争』(毎日出版文化賞)、『敦煌の旅』(大佛次郎賞)、『茶事遍路』(読売文学賞)、『諸葛孔明』(吉川英治文学賞)、『中国の歴史』(全15巻)などがある。

「2018年 『方壺園 ミステリ短篇傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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