- Amazon.co.jp ・本 (508ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061850897
感想・レビュー・書評
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時代は秦から漢へ。数々の有名武将や古事成語、漢詩に漢文を学習した学生時代を思い出す。
ワクワク感や中国の広さを感じさせる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白いけど人名が覚えられなくて1巻からの登場人物が誰だったか全然わからないまま読んでしまった
登場人物紹介ついてるけど紹介の必要がないような超主要人物しか載ってないので全然役に立たない。まあわからなくても問題ないんだけど -
立身出世物語として「項羽と劉邦」の部分はやはり面白い。王権の成立とその後の権力争いによる対立と衰退が繰り返される様に飽きが生じるかもしれないが、好きなところから読めば良いと思う。
巨大帝国の盛衰の歴史という視点では「ローマ人の物語」に通じるところがある。 -
秦が中華世界を統一し、前漢の武帝の時代までを小説
物語は秦の滅亡と楚漢戦争を中心としているが劉邦の人柄と項羽の強さがよく書かれているので楽しく読むことができた。
あらゆる手を使って劉邦を皇帝にさせようとする張良の活躍も凄かった。
また、前漢成立後の粛清や外戚の専横など後々の時代でも問題となる事柄がこの時代で発生していることも楽しめた要因だったと思う。 -
漢と楚の劉邦と項羽の戦いに始まり、漢成立後の劉邦の変貌、そして呂太后による悪事の数々。それが庶民レベルには平和な国だったというので、まるで現代を見るような感じである。そして呂太后以後も、文帝の皇后、長女。そして景帝の長女などと女性が権勢を誇る女性優位の時代だったとの歴史に吃驚しながら、惹き込まれる読書となった。文帝の竇(とう)皇后は宮城谷の「花の歳月」のヒロイン猗房。太皇太后として権力を揮ったとは小説とのイメージギャップに戸惑った。武帝の時代は衛士夫皇后の弟・衛青、そして次巻に登場する甥・霍去病たちが武将として大活躍した時代!不運の名将・李広との対比が一方には気の毒ながら、可笑しい。
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中国通史はこの人が1番!
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2015/7/30百足さんから借りた。
項羽と劉邦 -
秦始皇帝から前漢の武帝までの時代を描く。
史記に馴染んできた自分としては、再確認と陳舜臣の人物造形に興味があった。
今回は、張耳と陳余、盧綰、韓王信に注目した。 -
6
亡命の日々
巨星堕つ
陰謀
鴻鵠の志
陳勝呉広
真贋
分裂
郡でも県でも
天下は混沌
7
兵力問答
戦雲暗し
両雄出陣
西への道
揺れる咸陽
吉祥の地
鴻門へ
咸陽燃ゆ
天下再び乱る
8
楚漢代一戦
大軍師退場
項羽東奔西走す
終盤戦を迎えて
山抜く力
烏江に散りぬ
黄金のとき絶頂のひと
韓信転落す
9
匈奴の擡頭
無理をするまいぞ
功臣滅ぶ
大風起こりて
皇帝病む
後宮残酷物語
女君専権
たそがれ
呂氏滅亡
10
再び劉氏の時代
呉楚七国の乱
愛憎はげし
女の争い
女の罠
武帝登場の前夜
少年皇帝の雌伏
皇后敗退す
奴隷から将軍へ
新風
秦から漢(前漢)までが書かれている。