トヨタと日産: 自動車王国の暗闇 (講談社文庫 か 20-10)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061850941

作品紹介・あらすじ

今トヨタと日産で何が起きているか。地域をもまきこみ、現場で進められた生産性向上運動は、さまざまな歪みを生み出し、ついには日米自動車戦争まで引きおこした。問題は山積したまま、人員削減だけは急ピッチで進む絶望工場の暗部に光をあてる。繁栄の翳りが見える自動車産業の最先端を克明に追うルポ。

感想・レビュー・書評

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  • こちらはプロジェクトXっぽいお話ではなく、副題にあるように自動車王国の暗部を語っている本なのだ。
    トヨタのかんばん方式は下請けいじめだ、年間20人以上自殺者がいる企業は異常である。
    日産の労働組合は資本家とぐるで、労働者の自由な発言の機会はない。
    などなど、1990年ごろに書かれている本なので、20年たった現在は状況は好転しているのだろうか。
    さらに遡り、『自動車絶望工場』なる本がある、この作者がトヨタの工場に潜入してかいたものらしい。機会があればこちらも読んでみたい。
    これを怖いもの見たさという。

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著者プロフィール

鎌田 慧(かまた さとし)
1938年青森県生まれ。ルポライター。
県立弘前高校卒業後に東京で機械工見習い、印刷工として働いたあと、早稲田大学文学部露文科で学ぶ。30歳からフリーのルポライターとして、労働、公害、原発、沖縄、教育、冤罪などの社会問題を幅広く取材。「『さよなら原発』一千万署名市民の会」「戦争をさせない1000人委員会」「狭山事件の再審を求める市民の会」などの呼びかけ人として市民運動も続けている。
著書は『自動車絶望工場―ある季節工の日記』『去るも地獄 残るも地獄―三池炭鉱労働者の二十年』『日本の原発地帯』『六ケ所村の記録』(1991年度毎日出版文化賞)『ドキュメント 屠場』『大杉榮―自由への疾走』『狭山事件 石川一雄―四一年目の真実』『戦争はさせない―デモと言論の力』ほか多数。

「2016年 『ドキュメント 水平をもとめて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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