水車館の殺人 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 2894
レビュー : 342
  • Amazon.co.jp ・本 (357ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061850996

感想・レビュー・書評

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  • ある程度の予想が付きやすい話ではあったと思う。ただしディーテールが凝っているので、全貌を見渡すのは不可能かと。例によって中村青司の秘密の通路も控えてるし。2作目にして、結果的に「そうそう、こういうのが読みたいのよねぇ」という本格の入門書といった風体に仕上がっている部分に好感が持てる。
    ただし、相変わらずキャラの仕立てはまだまだかな。集まってきた客の一人一人にもっと怪しげな動機付けがなされていたら、事態はもっと混乱したかもと思うと残念。あの状態では○○が●●だとはどうしても思えないのだもの。もちろん文章力は「十角館」よりはアップしているのだけどね。

    あとがきで綾辻が「連作にするんだったら、島田潔の名前をもっと違うものにすれば良かった・・・」と後悔しているのが可笑しかった。そうだわな。後々その名前は姿を消すことになると知っている今、綾辻の後悔の深さと改名への執念が知れる。

  • またも途中で犯人が解り。
    『やべぇ!天才再び?』とか思ってる間に、深い深い霧が晴れるように全てが明らかに。
    館シリーズ2巻目読了!!!

  • 綾辻さん第2弾の水車館。
    第1弾より個人的には好きな作品でした。
    過去と現在が章毎に交差する形式は苦手でしたが、この作品で初めていいかもと思えました。

    ミステリー好きなら喜ぶ設定で導入からうきうきではあるものの、本当に『THE ミステリー』なので謎解きはなかなか簡単でした。
    ただ細かいところまで言い当てることが出来なかったので、もっと読み込みが必要だなと感じました。

    最後のシーンはじわっと寒気が…

    次の館シリーズも楽しんで読みたいと思います。

  • 館シリーズ2冊目。

    前回に引き続き、探偵役には島田潔。
    館の主人は仮面をつけ、人里離れた水車館に隠居生活を送っている。
    そこで1年前に起こった事件と現在を行き来しながら、
    ストーリーが展開されていく。

    非常に読みやすく、一気に読めてしまう作品。
    犯人の意外性ははっきり言ってあまりない。
    途中までで結構推理できる。
    犯人当てなどでは丁度いいレベルではないだろうか。

    途中でしっかりとまとめられているし、
    推理しながら読んでいる人にとってはありがたい構成だった。

  • 人里離れたお屋敷には薄幸そうな美少女がいてほしいですよね。
    さらに車いすの主人や執事など、いかにもなミステリ舞台がおどろおどろしくていい。

  • 家政婦の転落死、人間消失、バラバラ殺人、一連の事件が、ある目的を達成するために、それぞれの意味を持ってつながっているところが面白い。

    ただ難易度はそれほど高くなく、過去と現在を交互に行き来することによって、探偵よりも先に読者がある程度気づく可能性大。過去の事件の捜査もずさんで、アレを疑わないのはちょっとどうかと・・・。

    それでもプロローグから好奇心を煽られ、その雰囲気に酔いしれることができて、座りのいい結末に満足。

  • 再読。ネタの大半は忘れていたが、最後の「幻影群像」の衝撃だけは覚えてた。やっぱ、綾辻先生の最後にどーんと衝撃を与えるために、じわじわ雰囲気を持っていく空気感好きですね。
    島田の折り紙スキルは、ここから付与されたのか。すっかり忘れてた。

  • 故・中村青史が設計し、山奥に聳え立つ石造りの屋敷、水車館。
    車椅子の仮面の主人・藤沼紀一は、美しい幼妻、由理絵と、執事の倉本、家政婦とともに、ひっそりと暮らす。
    不世出の画家であった父の絵を全て集め持つ水車館には、年に一度、4人の男が訪れ、そして事件が起こった――。

    過去と現在が交錯する、とてもミステリーらしいミステリー。
    途中けっこう怖くなって、どきどきした。
    レビューを読んでると、トリックが途中でわかったという人が多いですね。
    私は全然わかりませんでした。
    えー、何でいなくなるの?(ぽけ~)
    みたいにぼんやり読んでいたのですが、最後は、なんとなくあっけない・・かも。

    黒髪の美少女、由理絵のキャラが絶妙。
    探偵役である島田さんのキャラはいまいちつかみどころがないなぁ。

  • 十角館と比べて幻想小説気味。

  • 久々の再読。館シリーズは奇数作と偶数作で傾向が違う説があるらしく、どちらかといえば幻想風の偶数作に分類される本作は、あまり私好みの雰囲気ではない・・・かも。ただ、散りばめられた古き良き本格推理小説の様々な小道具が贅沢に使われた作品だというのは事実。

    島田潔ってなんか共感を拒む人物設定だよね?愛嬌が無い・・・のかなぁ。

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著者プロフィール

綾辻 行人(あやつじ ゆきと)
1960年京都市生まれ。京都大学教育学部在学中、京大推理小説研究会に所属。研究会同期に、後に結婚する小野不由美がいる。1982年、同大学大学院教育学研究科に進学。1987年、大学院在学中に『十角館の殺人』で作家デビュー。講談社ノベルス編集部が「新本格ミステリー」と名付け、その肩書きが広まった。1992年大学院を卒業後、専業作家に。
1990年『霧越邸殺人事件』で「週刊文春ミステリーベスト10」1位。1992年『時計館の殺人』で日本推理作家協会賞長編部門を受賞。2011年『Another』で「ミステリが読みたい!」1位。2018年第22回日本ミステリー文学大賞を受賞。
主な代表作として、デビュー作『十角館の殺人』以来続刊されている、長編推理小説「館シリーズ」。

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