水車館の殺人 (講談社文庫)

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  • 講談社
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本棚登録 : 2893
レビュー : 342
  • Amazon.co.jp ・本 (357ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061850996

感想・レビュー・書評

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  • 仮面の主人が美しい幼な妻と住まう、藤沼一成の名画に埋もれた水車館。そこには年に一度知人たちが集う。主人が厭おうと彼らはやってくる。たとえ1年前に殺人が起こった場所だとしても・・・

    なんていう筋立ての雰囲気満点のミステリー。
    仮面の主人は車椅子に鎮座し、美しく若い妻は永らく館の塔で起居し、数々の名画に彩られた中村青二が設計した館、島田潔という風変わりな名探偵、舞台は嵐の夜ー。
    これで何か起こらなかったらおかしいですよね!(ぇ?

    あまりにも舞台が整い過ぎていて、勘繰りながら読み過ぎました。
    星の少なさは、やはり冒頭からおおまかなところがわかってしまったから。トラディショナルすぎてミスリードされようがなかったことと、解決編が急すぎて、ちょっと・・・。

    この作品はミステリーだけれども、ロジックだとか物理的トリックだとかそんなものは置いといて、幻想的な雰囲気にまかれてしまうのが正しい読み方なのかもしれない。殺人事件に焦点をあてているけれど、水車館の住人の人間模様にフォーカスしてもなかなか深いお話になりそうです。

  • 犯人はすぐ分かる。トリックもすぐ分かる。でも細かい点が分からない。気になって読み進めて、楽しんではいたが。わざと読者に犯人やトリックなど気付かせようとしてこのような描き方をしているのだろうか、と思わせられた辺りが楽しかった。

  • 密室、陸の孤島、怪しい登場人物達
    久々に本格的古典のようなミステリーを読みました。
    やっぱり、これはこれで良いですね。
    館シリーズ読み続けようと思いました。

    それと10年以上前に十角館の殺人を読みました。
    探偵役の島田さんが十角館の島田さんだと気が付くまで時間がかかりました。
    因みに私が館の主人なら、どんな理由があるにしろ島田さんを家には絶対入れません!

  • Another以来の綾辻さん読了。
    なんか本格ミステリ中の本格ミステリって感じですねw これが綾辻ミステリかぁw
    折角なので館シリーズも読み進めようと思っとりマス(ノ∀`)

  • 館シリーズはいつも「やられたー!」となるのですが、これだけはどうしてもちょっとズルイよっと思ってしまいます。

  • ある程度の予想が付きやすい話ではあったと思う。ただしディーテールが凝っているので、全貌を見渡すのは不可能かと。例によって中村青司の秘密の通路も控えてるし。2作目にして、結果的に「そうそう、こういうのが読みたいのよねぇ」という本格の入門書といった風体に仕上がっている部分に好感が持てる。
    ただし、相変わらずキャラの仕立てはまだまだかな。集まってきた客の一人一人にもっと怪しげな動機付けがなされていたら、事態はもっと混乱したかもと思うと残念。あの状態では○○が●●だとはどうしても思えないのだもの。もちろん文章力は「十角館」よりはアップしているのだけどね。

    あとがきで綾辻が「連作にするんだったら、島田潔の名前をもっと違うものにすれば良かった・・・」と後悔しているのが可笑しかった。そうだわな。後々その名前は姿を消すことになると知っている今、綾辻の後悔の深さと改名への執念が知れる。

  •  うすうすこの人が怪しいと思ったら、まさにその通り。仮面がやっぱり、怪しいのよ!!十年間も幽閉されていた少女!かわいそうじゃありませんか。まったく。

  •  館シリーズ第2部。
    仮面の下に隠された本当の旋律。
    少女から女性へ、揺れ動く1人の女性と、それを取り巻く人物が織りなす悲しい物語。
     あまりのどろどろな関係に後味少々悪気味。。。。

  • 犯人分かりやすすぎな一冊。過去と現在が交互に出てきて一気に読まないと辛いかも。

  • ある程度結末は読めたんだけどなあ・・・

著者プロフィール

綾辻 行人(あやつじ ゆきと)
1960年京都市生まれ。京都大学教育学部在学中、京大推理小説研究会に所属。研究会同期に、後に結婚する小野不由美がいる。1982年、同大学大学院教育学研究科に進学。1987年、大学院在学中に『十角館の殺人』で作家デビュー。講談社ノベルス編集部が「新本格ミステリー」と名付け、その肩書きが広まった。1992年大学院を卒業後、専業作家に。
1990年『霧越邸殺人事件』で「週刊文春ミステリーベスト10」1位。1992年『時計館の殺人』で日本推理作家協会賞長編部門を受賞。2011年『Another』で「ミステリが読みたい!」1位。2018年第22回日本ミステリー文学大賞を受賞。
主な代表作として、デビュー作『十角館の殺人』以来続刊されている、長編推理小説「館シリーズ」。

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